注目の若手俳優・浅香航大　オーデション落ち続けた過去…「今も、必要とされなくなる危機感がある」

「ここの羊肉は『生でも食べられるんじゃないか』というくらい新鮮。皆さんがイメージされるジンギスカンのくさみはないです。コロナ前は週1で来ていて、飲みながら『焼き』を一人前食べて、それから『しゃぶしゃぶ』を一人前追加します。

　お酒は好きで毎日飲んでいます。休日はサウナ、ジム、飲み屋さんが入ったビルに一日中いて、そこで “完結” することもあります。よく食べ、よく飲み、トレーニングするって（笑）」

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　生ビールを注文し、本当に嬉しそうな顔で飲んだ。俳優の浅香航大が紹介してくれたのが、JR目黒駅近くの雑居ビルにあるジンギスカン料理店「羊や カブト本店」。

　スナックや居酒屋が入っている雑然とした雰囲気は、注目の若手俳優が週1で通うイメージとはほど遠い。

「確かに芸能人がお忍びで来るような店ではないです。でも、自分はそういった部分は気にせず、居酒屋や横丁で飲んでます。俳優として、なるべく普通の感覚を保つことを意識しています。この店は、食事やお酒だけでなく、マスターとの会話も好きなんです」

　4月に公開された映画『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』のほか、2022年4月期の連続ドラマ4本にレギュラー出演する人気俳優になった浅香だが、俳優活動を始めた直後は、オーディションに落ち続けたつらい時期があった。

「みんな僕をよく知るまでは『絶対に苦労してなさそう』とか『バイト経験なさそう』とかイメージで言われちゃうことが多いんです。

　今の事務所に所属して半年間はまったく仕事がなくて、居酒屋や銭湯の掃除のアルバイトをしてしのいでいました。何度も俳優をやめようと思ったんですが、ほかに何をやればいいかわからなくて思い留まる、の繰り返しでした。

　今は、仕事もなくつらい時期にやめないでよかったと思えるようになりましたが、それでもいつ自分が必要とされなくなるかという危機感がいつもあります」

　ここで、「もう1杯いいですか？」と断わりを入れ、緑茶ハイを注文した浅香は、俳優になったきっかけを話し始めた。

( 週刊FLASH 2022年6月7日号 )