ここに来て最高視聴率を更新『ちむどんどん』の中毒性…「馬鹿な子ほどかわいい」を体現

 

　5月27日に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の第35話の視聴率が17.2％を記録。番組最高を更新した。

 

　黒島結菜（25）がヒロインを務め、本土復帰直後の沖縄から上京したヒロインが料理人を目指すストーリー。

 

　これまで、ヒロイン家族の借金設定が月日が過ぎると消え去ったり、“犯罪ギリギリ” の過ちを繰り返すヒロインの兄の存在など、ドラマ内の描写について辛口の批判を受けることがしばしばあった。

 

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「さらにヒロイン・暢子のキャラクターについても『鈍感すぎる』『おっちょこちょい』という視聴者からの指摘があります。典型的な “天真爛漫ヒロイン” に賛否両論という感じですね」（テレビ誌ライター）

 

　しかし、視聴率は好調で、放送初週の4月15日に17.0％を記録して以降も15.0％前後を維持していた。そんななか、『ちむどんどん』が突如、視聴率の “天井” を打ち破ったのだ。

 

　じつは、これまでインターネット上では「無茶なストーリーが気になりながらも視聴を継続してしまう」という視聴者の声が何度も聞かれていた。

 

《てんこ盛りと力技みたいな展開が凄いので、終わる頃どんな話になってるんだろう。それが気になるちむどん》

 

《お前らなんだかんだ言ってちむどん好きじゃん　好きの反対は無関心だよ》

 

《耐えられないドラマなのに見てしまう朝ドラの凄さ　イライラさせるのは狙いとしか思えない》

 

「馬鹿な子ほどかわいい」という諺（ことわざ）があるが、毎朝、これだけ “ダメ出し” を受けていると、続きが気になってしまうということなのだろうか……。

 

　前出のテレビ誌ライターが、過去のヒットドラマとの類似性を指摘する。

 

「同様な傾向でヒットとなったのが『あなたの番です』（日本テレビ系）だったと思います。2クール連続で放送されたドラマでしたが、1クールめの序盤は『おもしろくない』という批判がありつつ、『放送中のドラマの中でいちばん続きが気になる』という声もあったんです。

 

　そうした視聴者が、放送後に感想や考察などをSNSに書き込んでいき、2クールめの最終回を迎えた際は19.4％という高視聴率を叩き出しました。

 

　いま、どこのテレビ局もSNSに注力していますが、それは “共感性” が視聴率につながると認識しているからです。『ちむどんどん』の場合は『無茶な展開で広げた風呂敷をどう回収するのか』にも注目が集まっています」

 

　5月30日からの週では、ヒロインが新聞社の雑用アルバイトをやることに。ここからどうやって、料理人を目指すストーリーに復帰するのか……。やはり、気になってしまう！

 

( SmartFLASH )