エンタメ・アイドル
迫田孝也『マイファミリー』『鎌倉殿』でWインパクト残す…“仕事なし” から脱却できたのは三谷幸喜のおかげ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.13 18:25 最終更新日:2022.06.13 18:25
6月12日に最終回を迎えた日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)。
主演・二宮和也が演じるスマホゲーム会社の社長の娘が誘拐され、そこから繰り広げられるミステリーの真犯人をめぐり、回を追うごとに “予想合戦” が盛り上がっていた。
多くの視聴者から、“疑惑の人” として名前があがっていたのが、捜査一課の日下部七彦。演じていたのは俳優の迫田孝也(45)だ。
【関連記事:迫田孝也、役者人生の恩人は「三谷幸喜」電話1本で運命が激変】
じつは『マイファミリー』が始まる直前まで放送されていたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも、迫田は注目を集めていた。
12日の『鎌倉殿~』放送回では、「曾我兄弟の仇討ち」をなぞることに。源頼朝(大泉洋)を憎む曽我十郎・五郎の兄弟らが謀反を計画し、「富士の巻狩り」に出かけた頼朝を襲撃するも失敗に終わる。
巻狩りから鎌倉に戻った頼朝が、大江広元(栗原英雄)から、頼朝の弟・範頼(迫田)が「(頼朝不在のときに)まるで鎌倉殿のように振る舞っていた」と聞かされたところで、この日の放送が終了。
その直後に流れた次回予告は、範頼に “死亡フラグ” が立つ内容となっており、範頼の命運が次回の中心になることは明白だ。
SNS上では、日曜8時台、9時台に “Wインパクト” を残した迫田を労う声があがっている。
《迫田さん、鎌倉殿の13人では頼朝に不信感を持たれ、マイファミリーでは真犯人扱いされ、忙しいですよね》
《『鎌倉殿の13人』第23回も、『マイファミリー』最終話も、脚本、演出、役者、良かった!迫田孝也さん大活躍の日曜日!》
《「マイファミリー」でもものすごく疑われるけどただのいい人枠だった……鎌倉殿ではただのいい人、では済まずにひどいめに遭いそうだけど…》
2022年3月まで放送されていた『真犯人フラグ』(日本テレビ系)でも主要キャストに起用され、6月11日まで放送されていた『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ東京系)にも登場するなど、出演作が続いている迫田。
だが、2020年1月に本誌に登場した際は「無名時代」の苦労を明かしていた。
自身にとって大きなきっかけだったと話したのは、2006年ごろに開催された映画『ザ・マジックアワー』(2008年)のオーディションだ。そこで出会ったのが、同作の監督で、『鎌倉殿~』の脚本も務める三谷幸喜氏。迫田は当時をこう振り返っている。
「無心で演じ、結果は合格。撮影は1日だけでしたが、ひと言、主演の佐藤浩市さんや唐沢寿明さんと絡む台詞をいただいたんです。その台詞を、三谷さんが『いま、よかったよ』と褒めてくださった。『よし!』と、思わず拳を握りました」
その後、活躍の場を求め、所属事務所を移したが、思うように仕事に恵まれない。「警察官A」など、名前のない役を演じる日々を変えたいと、30代なかばでフリーになった。
しかし、仕事もなく、事務所の面接も落ち続け、心が折れそうに――そんなとき、すがる思いで電話をしたのが三谷氏だ。その電話により、三谷氏が作・演出を手がけた舞台『酒と涙とジキルとハイド』への出演につながった。
「公演後、事務所にも所属させてもらえることになり、いくつも掛け持ちしていたバイトを、やっとやめることができました。僕の役者人生が動きだしたんです」
こう振り返った迫田。その8年後に『鎌倉殿~』で重要な役を演じることになるとは、当時はつゆほども思わなかっただろう。来週 “退場” を迎えそうな範頼を、迫田は、恩人・三谷の前でどのように演じたのか。
( SmartFLASH )