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藤あや子 SNSでの“かわいすぎる飼い猫”がバズり中「本能のままに生きる2匹は人生の師匠」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.19 06:00 最終更新日:2022.06.19 06:00
美人演歌歌手のヒソ♡モノは、SNSで大ブレイクした飼い猫マル&オレオのオリジナルグッズか!? 艶カッコいいボディを惜しげもなく披露した写真集の秘蔵カットか!?
ドキドキ、ワクワクしながら待つこと2分。爽やかなワンピースに身を包んだ藤あや子(61)は、一本のギターを抱え、颯爽(さっそう)と姿を現わした。
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「コロナ禍のなか、去年還暦を迎えて。何か新しいことを始めたいなあと思っていたときに、フッと頭の隅をよぎったのが、17歳のころの私で……」
当時、夢中だったのは、ハードロックの代名詞ともいえるエアロスミス。自らもバンドに憧れ、友達と2人で学生バンドを組んだ。
「ボーカルも楽器くらい弾けないとね、と言われて挑戦したのがギターだったんですけど、どうしてもFのコードが押さえられなくて……諦めちゃったんです」
それから四十数年……。17歳のころに抱いた憧れと悔しさが時を超え、再び彼女の心に火をつけた。
「まずはギターを買いに行こうと。ギターショップがどこにあるのか、どんなギターがいいのか何ひとつ知らないのに、まずギターを買おうと思って、ギタリストのダイスケさんにメールを送ったんです」
ギタリストのダイスケ? それって、まさか……。
「Official髭男dismのギタリスト、小笹大輔さんです。ダイスケさんとは猫友なんですよ」
それは……スゴすぎる。
「すぐに、『いいですよ、大歓迎です』という返信が来て。知り合いのギターショップに連れて行ってくださり、そこでダイスケさんに何本も試し弾きをしてもらって」
藤のハートを撃ち抜いたのはーー。
「ピックガードにハチドリと花が螺鈿(らでん)細工のようにあしらわれたギブソンのダヴです。人気の高いハミングバードの上位モデルで、1968年のヴィンテージ。かなり高かったんですけど……これだったら、昔のように途中で投げ出さないだろうと思って(笑)」
練習は週に1回。小笹の師匠にあたる人のもとに通い始めた。
「すごく……いや、ものすごく厳しい先生で(苦笑)。最初は、基礎練習オンリー。腕がだるくなっても、指先が痛くなっても、延々と基礎練習の繰り返しで。最近になって、ようやく練習の後半に曲を弾く許可をいただいたんです」
なぜ、そこまでして練習をするのか? 17歳のころのリベンジとともに「もうひとつ夢があるんです」と、微笑みながら理由を教えてくれた。
「6月に出させていただく新曲の『鳥』を弾き語りしたいと思っているんです。今すぐには無理ですけど、いつか……皆さんに披露したい―それが、頑張る理由です」
デビュー35周年の記念曲となる『鳥』は、1993年に発表された南こうせつの名曲で、今回その南自らのプロデュースで実現した、切なく儚(はかな)いラブソングだ。
「じつはこの『鳥』は、昨年5月に南さんプロデュース第2弾として出した『夢のまにまに』のカップリング曲としてレコーディングしたんです。でも、カップリング曲として出すのはもったいないということで、デビュー35周年の今年まで取っておいてたんです」
ジャケット写真は、黒ビキニ姿と美ボディで衝撃を与えた写真集『FUJI AYAKO』の未発表カット。カメラマンの浅井佳代子氏がセレクトした究極の一枚だ。
「自分をさらけ出して、すべてを浅井さんに委ねて。そうすることで出来上がった写真集の中から、女性の柔らかさ、しなやかさ、強さをさりげなく引き出していただいた一枚だと思います。出してよかった? もちろんです!」
心が動かないものは、絶対にやらない。歌はもちろん、ギター、ヨガ、キックボクシング、ゴルフ……写真集もそうだが、興味が湧いたものに対しては、徹底的にこだわってのめり込むーー。それが、藤あや子の生き方。それを教えてくれたのは……2匹の保護猫、マルとオレオだったという。
「マルもオレオも、本当に呆れるくらい好きなことしかしないんですよ(笑)。人間社会でそれを貫き通すのはなかなか大変ですけど、でもマルやオレオのように本能のままに生きたいなって思うんです。それを日々見せつけてくれる2匹は、私の人生の師匠です」
やさしく微笑む藤が、夢だと話してくれたギターの弾き語りとは別に、心に抱く大いなる野望とは?
「もう少しコロナ禍が落ち着いたらですけど……野外フェスをやりたいなと思っているんです。保護猫のためのチャリティ・フェス。名づけて、 “マルオレフェス” です」
ーーメンバーは?
「ヒゲダンのダイスケさん、南さんのことはお話ししましたけど、ほかにも、 “嘘! そんなアーティストとも繋がりがあったの?” と、驚かれる方とも猫友ですし、仲よしの夏ちゃん(伍代夏子)、冬美ちゃん(坂本冬美)、お世話になっている美川憲一さんもいらっしゃるし、皆さん楽しみにしていてください」
ふじあやこ
1961年5月10日生まれ 秋田県出身 1992年『こころ酒』で日本有線大賞を受賞。2020年12月に2匹の猫の写真集『マルとオレオ』、今年4月に写真集『FUJI AYAKO』を出版
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋