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コロナ禍で激変の「ラジオパーソナリティ」人気番付 福山雅治、ジョン・カビラより支持された意外な1位は?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.07.08 06:00 最終更新日:2022.07.08 06:00
コロナ禍の3年で、ラジオの立ち位置は激変した。かつては高齢者をはじめ、タクシー運転手や配送運転手、自営業者の聴取者が多かったが、いまや全体の3割程度にとどまる。代わりに増えたのが、コロナ禍でリモート勤務を始めた“会社員のリスナー”だ。
「テレビよりも、流し聴きができるラジオを選択するリスナーが増えているというデータが報告されています。また、ラジオアプリが普及したことも、ラジオ人口の増加に拍車をかけています。地域やタイミングを問わず、好きな番組を聴けるようになったことで、クライアントもラジオに再注目しています」(大手広告代理店ラジオ局担当)
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そこで今回、本誌は大手広告代理店が4月末におこなった「人気ラジオパーソナリティ」の調査結果の資料を入手した。
データの中から本誌の読者世代である40歳から59歳までの年齢層をピックアップし、ランキング形式にまとめた。
上位で目立ったのは、軽妙な語り口が好評な「ハーフパーソナリティ」の面々だった。
1位に輝いたのは、サッシャ。ドイツ人の父親と日本人の母親の間に生まれたラジオDJだ。今年3月まで『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)のサブ司会者として活躍していたほか、カーレースやロードバイクの実況もこなす。ファンは若者が多いかと思いきや、ほぼ全世代の男女が支持しているという。「最初は誰か知らなかったけど、コロナで家にひきこもっている間、作業の邪魔にならない優しい低音に引き込まれた」というリスナーの声もあり、その“聴きやすさ”が支持されているようだ。
2位はベテランDJ、ジョン・カビラ。長いラジオ歴と、63歳という年齢に安心感を感じるリスナーが多い。
「適度な親父ギャグが好き」
「もう63歳って聞いてビックリ! 憧れてます」
4位にはクリス・ペプラーがランクイン。同世代の女性からも1位の支持を集めている。「とにかく声がカッコいい。週末の風物詩です」と、 “イケオジ枠”として人気のようだ。
そんなハーフの面々のなかで3位に割って入ったのが、大御所・小林克也。昼過ぎから、主婦との電話で週末の情事を聞き出すちょいエロな内容も人気の秘訣のひとつ。「青春時代から聴いています。あの低音ボイスと堪能な英語、たまに広島弁のミックスがたまらない」と、“克也節”で育った40代、50代から強烈な支持を得ている。
5位は、落語家の三遊亭鬼丸。音楽中心のイメージが根強いFM番組で、しゃべり中心の番組構成が特徴だ。特にタクシー運転手から人気で、「政治からセックスまで、昔の深夜ラジオを聴いているみたいでおもしろい」という声もあるように、客が乗ってない時にこっそり聴くのが楽しみなリスナーが多いようだ。
1位~8位をFMラジオが席巻するなか、AMラジオでのトップは、辛坊治郎(9位)。「一刀両断に時事ネタをコキ下ろすコメントが痛快」との声が。ニュースキャスターとして多くの報道番組で、政局や事件を伝えてきた辛坊ならではの、歯に衣着せぬ時事批評が人気を支えている。
女性のトップは、赤江珠緒(18位)。パーソナリティを務めている『たまむすび』は、放送開始から11年めを迎えた。「日替わりでMCを務める山里亮太さんや博多大吉さんとのやり取りがおもしろい」と好評だ。
ミュージシャンのパーソナリティも、根強い人気がある。6位の福山雅治は、かつてはアダルトビデオの話など、イケメン歌手にしてはギリギリのトークが話題だったが、今では「よい睡眠のためのルーティンみたいな存在」という声も。
「テーマから脱線してコメントが熱くなるのがおもしろい」と、スターの素の感情を聴けると人気な桑田佳祐は7位。
「69歳の今でも、いまだにオシャレな山下さんの雰囲気が好き」という声が多い、山下達郎は8位にランクインを果たした。
芸人勢では、11位に「ハガキ職人のクオリティが優れている」と、笑いのレベルの高さが人気なナインティナイン、13位に「ブラックジョークのてんこ盛りが魅力」なナイツ、17位に「若林の独特の世界観に思わず引き込まれる」と、オードリーがランクインしている。
「かつては街角のメディアとして、高齢者が圧倒的なシェアを誇っていたラジオですが、昨今では全世代で楽しまれており、ラジオの形も変わってきていますね。王道だった高年齢者向けの長寿番組が、いくつも終了しているのがその表われでしょう。
そんな時代のなか、80代の小林克也さん、伊東四朗さんや、70代の高田文夫さん、大竹まことさんがいまだに上位にいるのは驚きです。今回のランキングを見ると、40歳以上のベテランが多くを占めているのも特徴です」(大手広告代理店関係者)
ラジオの世界も、“しゃべりのプロ”たちがしのぎを削っている。