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【当選後初取材】ガーシー・参院選当選もYouTube停止「ファンの訴えを無視できない!」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.07.15 15:50FLASH編集部

【当選後初取材】ガーシー・参院選当選もYouTube停止「ファンの訴えを無視できない!」

滞在中のホテルから取材に応じたガーシー

 

 7月10日に投開票された参院選で、初当選した、YouTuberの「ガーシー」こと東谷義和氏(50・NHK党)。タレントたちの“裏側”を暴露するSNS動画が人気を博す一方、過去に詐欺をおこない、被害者たちにお金を返済したいわくつきの人物だ。

 

 当然、立候補は物議を醸したが、ふたを開けてみれば28万7714票を獲得。同じく比例代表で当選した社民党党首・福島瑞穂氏の21万6984票を優に上回る数字だ。

 

 

「立花(孝志・NHK党党首)さんからは、比例全体の10位と言われました。無効になった票も多かったようで、それも入れたら、もっと行ったんじゃないかと。じつは20時の時点で、NHK党に議席1がついてるんです。でも、すぐに消された。テレビ局側が、(爆笑問題の)太田(光)さんとかにインタビューさせたくなかったんじゃないかと。太田さんは僕に話を聞きたがっていたそうです。これでもう、マスコミは無視できなくなった。

 

 朝日新聞の記者も、ずっと取材にきていました。ドバイでYouTubeを始めたころから、たまたまレストランで記者さんにお会いして。そのときに『密着したい』と言われました。でも、朝日新聞本体に『出さないと』言われ、記者さんも戦っていましたが、当選したら会社は手のひら返してきました。もちろん新聞社だけでなく、あちこちが態度を変えました」

 

――これまでは、芸能人の情報を公開することで注目を集めてきたが、政治家としてやりたいことは?

 

「まず、こむずかしいことは言いたくない。僕のファン層は35歳から55歳ですが、今回、めちゃくちゃ若い子たちが投票してくれた。『高校のクラス、みんなで行ってきたよ』と写真を送ってきてくれた。政治にまったく興味がなかった子たちが、初めて政治に参加し、自分が投じた候補者を当選させたという経験は、とても大きいんじゃないですかね。その責任はめちゃくちゃ気にしています。あの子らが『ガーシー、何するんやろ』と期待してくれているのに、そこで僕が調子乗って、少子化がどうとか堅苦しい言葉を並べても、伝わらない。彼らが興味を持てるような説明ができないと、僕が通った意味はないと思っている。

 

 6年間、難しい言葉を発する気はまったくありません。好きとか嫌いとか、やる、やらない、という部分だけを明確にして、めちゃくちゃ簡単な言葉を使う。政治を面白くせなあかんと思っているから、わかりやすい質問をぶつけていく。政権放送とか国会が開かれたときに、若い子たちにテレビを見たいと思わせなあかん。

 

 木原(誠二)官房副長官には『昨年12月にコロナで自粛を呼び掛けてるときに、なんで人と集まって酒飲んでんの?』、警察官僚には『なんで俺を逮捕するために被害届を無理やり出させたのか』と、誰もが気になる質問を簡単な言葉で、関西弁で敬語も使わずに投げかけます。

 

 掲げる公約は、芸能界をクリーンにし、日本のコンテンツを世界に向けて発信していく、ということ。それが収益につながれば、国としては万々歳やし、国民も喜ぶと思う。日本のスターがBTSみたいに売れたら、みんな絶対に嬉しいはず」

 

――国会で質問するためには、登院しなければならない。いつ帰国するのか?

 

「10月の臨時国会が最初のタイミングかなと思います。それは立花さんと、高橋(裕樹弁護士)先生と相談して決めます。

 

 詐欺被害者への借金は、すべて返して示談書もあるので、取り調べは受けるかもしれないが、起訴はされないと思う。あとは名誉棄損で訴えられる可能性はある。給料は差し押さえられるかもわからんけど、もともとないもんやと思っているから、どうでもええかな。

 

 逮捕よりは、安倍元首相の事件もあったから、そっちのほうが怖い。

 

 登院するのが仕事じゃない。あんたら寝てるだけやし。僕は、ドバイでできる政治活動をやっていく。たとえば、日本のコメや肉をドバイに持ってきて、農林水産省の売り上げに対して貢献ができたらええなと。

 

 世界中にチャイナタウンがあるように、『ネオ東京』という街をドバイで作りたい。ドバイに日本人は4000人しかいないし、肩身が狭い。日本人が進出して、仕事ができる基盤を作りたい。それも政治の一環やと思っている」

 

――立花党首の説得で突如、出馬を決め、初めて挑んだ選挙だが、手応えはあったようだ。

 

「投票率をこれだけ上げたのは、自分の功績だという自負がある。それに関しては、自民党でも維新でもない、僕だと思っている。とくに18、19、20歳の若者が選挙に行こうと思わせたのは、僕の作戦勝ち。

 

 選挙戦終盤に起きた安倍さんの事件は、本当にショックでした。安倍さんのことを知らない人はいないし、日本にとって大きな損失で、悲しいこと。ただし、同情で選挙を動かすと日本はおかしくなると思い、YouTubeで訴えた。僕のファンもそのとおりだと共感してくれ、それで自民党に同情票が流れるのを、少しは防げたと思っています。

 

 あのまま放っていたら、下手するとみんな、惨敗ですよ。立花さんからも『ガーシー、よう言ってくれた』と労わられた。僕が言うのがいちばんいいんです。参政党の神谷君や、れいわの山本太郎は『安倍さんすごい』しか言えない。僕しか言えないことを言ったことで、自分の役目を果たせたと思っています。

 

 もちろん、約束した47都道府県の暴露をやっていこうと思ってるんですが、YouTubeをとめられた。確実に『一時停止』のやり方じゃない。動画が見られなくなり、YouTubeスタジオも開けない。収益も確認できない状況になっている。僕のまわりの詳しい人は、みんなおかしいと言っている。Twitterなんて11アカウントも停止されたんですよ。その後、多くのタレントやアーティストから連絡が来て、一緒にSNSでGoogleや Twitterに対して声を上げると言ってくれました。全国にファンがいる人たちだから、彼らの訴えは絶対に無視できません」

 

――政治家たるもの、総理を目指す志はあるのか?

 

「僕はない。政界に潜んでいる悪を全部、引きずり降ろし、そいつらと一緒に辞めます。それが僕の役目やと。キレイごとは似合う人が主張していけばいい。自分の立ち位置と役割を認識してやらんと、政治なんてうまくいかへんなと思う。

 

 とくに自民党の幹部、いちばん既得権益に乗っかっている人たちは追及したい。いつも言っているように、ジジイは、はよ退陣せいと。オリンピックをやった森(喜朗)さんとか、いつまでやってんねんと。そんな人たちは引きずり降ろさなあかんと思ってる。

 

 いちばんの目標は、自民を倒して日本を変えること。僕は『三国志』が大好きですが、自民党という“皇帝”を倒すためには、一党だけで立ち向かっても意味がない。小さな政党同士、みんなで集まって戦ったらよろしいやん、後のことは倒してから考えましょうよ、と。それぞれがバラバラにきれいごとを主張するだけで、日本は何も変わっていない。自民を倒すためなら、僕は汚れ役を買って出ます」

 

――現在の芸能界で、政治家に向いていると感じるタレントを挙げるなら?

 

「政治家に向いているかどうかはわからないですが、やる気があったのはDJ社長(Repezen Foxx)。出たいって言ってましたね。今回、YouTuberが当選するっていう認識ができたから、各党も擁立してくるんじゃないですか。自民党はヒカキンとか、キレイなYouTuberを立たせるんじゃないですか。

 

(ロンドンブーツ1号2号・田村)淳は政治家になったほうがええなと思う。(島田)紳助さんも昔、めちゃくちゃ勉強してはりましたし、太田さんとかもアリじゃないですか。噛みつくような人はなってほしい。江頭(2:50)さんとかYouTuberとして優秀やし、政治家になったら、じつはいちばん面白い人じゃないかと思う。爆弾発言するし、優しい人やから、いろんなことを変えていきはると思う。僕と違って。

 

 やっぱりしゃべりがうまい人がやらんと。しゃべりで負けたらあかん。ひろゆきが論破王って言うけど、しゃべりを見てて、すごいなと思ったことは一度もない。自分の持っている屁理屈のなかでしゃべっている。それがすべてじゃないし、僕が当選しないって言ってたけど、結局当選した。ああいう人たちは政治家に向かないと思う。特化したしゃべりとか、人を惹きつけるカリスマ性を持っている人じゃないと。論破する力だけがすべてじゃない」

 

 当選後、NHK党の開票センターでモニターを通じ「(手持ちのお金が)110円から国会議員になれたんです。みんなあきらめたら絶対あかん。なんとでもなる。絶対どこまでも行けます」とコメントしたガーシー。詐欺師から上り詰めた心境を、あらためて尋ねると、ひと言、「人は何度でもやり直せる」。“爆弾男”の真価が問われるのはこれからだ。

 

( SmartFLASH )

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