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弁護士×芸人のこたけ正義感 駆け出し時代は休みなし…「法律よりお笑いのほうが難しい」と語るワケ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.06 06:00 最終更新日:2022.08.06 06:00
「芸人を目指したのは、弁護士になったあとなんです。笑ってもらうのは裁判で勝つのと同じくらい快感です」
芸人と弁護士という一見相容れない二足のわらじを履いて現在注目されているのが、こたけ正義感(36)。シュッとした爽やか系イケメンだが、舞台上ではフリップ片手に「弁護士ですら理解の及ばない法律」など業界ネタを繰り出し、「ギィルティー!」の決め台詞でシメる。
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「京都出身で、幼いころはお笑い番組ばかり観てました。いちばん好きだったのは今でも語り継がれる『吉本超合金』(テレビ大阪ほか)。学園祭でネタをやったりしてました」
好きが高じて芸人の道に進むことを考えたものの断念。
「やっぱりお笑いは難しい、自分はプロになって戦えるレベルじゃないなと。そこから目標を弁護士に変えました」
打って変わって勉強漬けの日々。香川大学の法学部から立命館大学法科大学院へ進み、弁護士資格を得た。
「10年前、26歳のときに東京弁護士会に登録し、都内の法律事務所に勤務することになりました」
司法修習生時代の同期だった後の妻とも交際し、順調な日々を送り始めた。
「仕事はやりがいがあって、同僚もいい人ばかり。でも、お笑い番組は常に観ていて、妻にお笑いの話ばっかりしていました。『そんなに好きなら、自分でやれば』と言われ、確かにと。すぐに養成所を調べ、社会人も受け入れているワタナベコメディスクールに29歳で入りました」
スクールで出会った相方と’17年に漫才コンビ「ほどよし」を結成。ネタ作りとボケを担当し、ひたすら漫才を繰り返した。まさに法律家とお笑いの二刀流の日々。
「昼間は弁護士として働き、夜はライブ、週末は休日出勤して…。ほぼ休みなしでしたが、辛くはなかった。養成所のライブでも常に上位にいたので、卒業してそのままワタナベエンターテインメントに入ることができました」
漫才にも弁護士ネタを取り入れて笑いを取っていたが、次第に限界を感じ、ピン芸人として再出発を決意。弁護士と関係ないコントをやってみたり、漫談やリズムネタなど思いつくことには一通り挑んだが、すべり倒した。
「ある意味、法律よりもお笑いのほうが難しいと感じた時期でした(笑)」
試行錯誤の末、フリップネタにたどり着く。さてこれからというところで、心の支えだった妻がまさかの海外赴任。
「去年の暮れ、妻がGoogle本社に呼ばれたんです。妻も弁護士で、日本支社の仕事をしていました。もうすぐ3歳の息子がいて、僕もついていく選択肢もありましたが、日本でお笑いを続けたいと話すと、あっさりOKしてくれました。今年、芸人として芽が出なかったらアメリカに行くとも伝えていましたが、追い風が吹き始めたんです」
3月18日、事務所が主催するお笑いコンテスト「ワタナベお笑いNo.1決定戦」で準優勝。7月10日にも「ABCお笑いグランプリ」で準優勝。瞬く間に注目を集めた。
「芸人を諦めてアメリカに行く目前だったので、まさかの展開です。6月25日放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)に出演後、一気に仕事が増えました。お笑い好きの妻も番組を観て、喜んでくれました」
そんなこたけだが、ひとつ気にかかることがあるそう。
「事務所が、僕を芸人じゃなくて文化人枠に入れようとしてるんですよ(爆笑)。なんとか抗い、芸人として頑張っていきます!」