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「次元大介」だけじゃない! ロバート・デニーロほか小林清志さんが魂吹き込んだ「しぶカッコいい」ハリウッド俳優たち
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.09 19:40 最終更新日:2022.08.09 20:21
8月8日、声優・俳優の小林清志さんが7月30日に、肺炎のため亡くなっていたと、所属事務所が発表した。89歳だった。
1971年に最初のシリーズがスタートしたアニメ『ルパン三世』シリーズでは、ルパンの相棒・次元大介役を担当。ほかのレギュラー陣が亡くなったり、引退したりしていく中で、2021年までの50年間、次元の声を務めた。
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「低いローバリトンの“しぶカッコいい”声が、孤独なガンマンという次元のキャラクターにぴったりとマッチし、文字どおりのハマり役でした。本人も、ほかのキャラの担当声優が若返る中、自分が『ルパンイズム』を伝えていく、という気持ちが強く、最後まで次元役にはこだわっていました。勇退時にはファンと後任に、思い入れを語ったメッセージを発表したほどです」(サブカルライター)
どうしても次元の話に偏りがちな小林さんだが、テレビの創成期から活動をしており、かつて「外画」と呼ばれた洋画の世界でも、多くの俳優の吹き替えを担当してきた。その中には、今も語り継がれる名作が多い。
「有名なのは、『荒野の七人』のジェームズ・コバーン。黒澤明の『七人の侍』を、開拓時代のメキシコに舞台を移してリメイクされた作品ですが、コバーンは寡黙で孤高のナイフ投げの達人、ブリットを演じました。緩急を交え、抑えるときは抑え、荒ぶるときは荒ぶる様子を声で表現したのが小林さんです。最初の放送は1974年とされています。
さらに、ロバート・デ・ニーロの声でも名演技が光りました。『アンタッチャブル』でん、大マフィアのボスであるアル・カポネの傲岸不遜なキャラ、『バックドラフト』での放火犯罪調査官の無愛想なキャラなどが、強く印象に残っています」(同前)
アニメや映画だけでなく、ニュース番組やバラエティのナレーションも数多く担当した。SNS上にも往年のファンたちから、小林さんを悼む声が多く寄せられている。
《小林清志さん アニメや吹き替えの創成期から長きに渡っての声優活動、お疲れ様でした!》
《小林清志さんの吹替で印象に残っているのは『バックドラフト』のロバート・デ・ニーロ。デニーロのニヒルな表情に清志さんの声がベストマッチだった。》
《お茶の間洋画劇場に数々の名吹き替えを残した人》
《小林清志さんといえば我々ゴジラファンにとってはvsシリーズ予告のナレーション。予告だけでワクワクさせて貰いました。合掌。》
『ルパン』シリーズを引きつぐキャストたちには、小林さんが見せてくれた大きすぎる背中を忍びつつ、歴史を受け継いでいってほしい。
( SmartFLASH )