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“ファンと結婚”の峯岸みなみ 番記者が見てきた「アイドル時代の挫折」と「人生初の晴れ姿」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.08.17 19:19FLASH編集部

“ファンと結婚”の峯岸みなみ 番記者が見てきた「アイドル時代の挫折」と「人生初の晴れ姿」

 

 8月16日、元AKB48の1期生・峯岸みなみ(29)が結婚を発表した。お相手は、人気YouTuberグループ「東海オンエア」のてつや(年齢非公開)。

 

 てつやはAKB48在籍時から峯岸のファンだったことから、“推しと結婚”が話題になっている。

 

 バラエティ番組でも引っ張りだこ、芸能界での“地位”を確立した峯岸だが、AKB48では、決して恵まれた立ち位置にいたわけではなかった。

 

 

 峯岸がAKB48のオーディションを受けたのは、中学1年生のとき。両親の勧めだった。

 

 1期生でセンターに立ったのは、峯岸より1学年上の前田敦子(31)。ダンスを習っていた自分ではなく、習っていなかった前田が、自分よりも前に立っていた。あるユニット曲では、メインを歌うのは前田で、峯岸とほかの2人はバックコーラスに徹した。前田とは衣装の色も違った。芸能界での活躍を夢見ていた中学生は、早くも挫折を知った。

 

 普段はきゃっきゃと無邪気にはしゃぐ中学生だった。遊んで、遊んでと、足元にまとわりつく仔犬のようだった。しかし冷徹な現実を前に、仕事面での峯岸はネガティブになっていった。

 

 今でも思い出すのは、第2回のAKB48によるじゃんけん大会(2011年)だ。大会を特集したムックの取材のために、その日は舞台裏で密着をしていたのだが、私は彼女の記事を担当することになった。じゃんけん前に話を聞くと、峯岸は勝つ気満々だった。どんな形でもいいから、選抜に入りたい。前のほうに立って、曲を歌ってみたい。そんな意欲を感じた。

 

 大会では、あれよあれよと勝ち進んでいく。優勝した篠田麻里子(36)に準決勝で敗れたものの、3位を勝ち取った。

 

 大会終了後、再びコメントを取ろうと、バックヤードで峯岸の姿を探していると、「イエーイ!」と満面の笑みを浮かべた彼女が、ハイタッチを求めながら近づいてきた。私はメンバーには触れないことを鉄則にしているが、この日ばかりは禁を破って、ハイタッチに応じた。

 

 峯岸はよほどうれしかったのか、口も滑らかだった。

 

「どこかで勝てると思っていました。『3列めでも見てるよ』と言ってくれるファンの方に、この晴れ姿を見てほしいです」

 

 シングルでの峯岸は決してセンターに立つことはなかった。それどころか、1列めに立つこともなかった。選抜においては3列めが定位置だった。峯岸を応援しているファンは、自分の“推し”がテレビになかなか映らなくても、辛抱強くファンのままでいた。3位になるということは、シングルでフロントに立つということ。野球でいえば、クリーンナップ。この日ばかりは運が味方した。

 

 てつやは、高校時代からAKB48のファンだったという。将来の伴侶の“アイドル人生初めての晴れ姿”を地元・愛知県岡崎市で見ていたのかもしれない。

 

 しかし、峯岸みなみ最高の晴れ姿は、じゃんけん大会のシングル『上からマリコ』の衣装ではなく、結婚発表で着た、オレンジに輝くウェディングドレスだった。

 

取材・文 犬飼華(いぬかい はな)
2006年からAKB48を取材。以後、48グループ、坂道シリーズを中心に取材し、延べ約3000人にインタビュー。

 

( SmartFLASH )

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