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島田陽子さん「野ざらし墓石」と「駐車代1年滞納」発覚…トラブル続発で安眠できない!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.23 06:00 最終更新日:2022.08.25 16:14
「島田さんが購入したお墓は、昨年の2月からこの状態なんですよ」
困惑した表情でそう語るのは、埼玉県の墓石業者だ。
7月25日に、大腸ガンによる多臓器不全のため、69歳で死去した女優の島田陽子さん。生前の島田さんが、自分と2020年1月に死去した母親のために購入した墓石は1年以上もの間、梱包されたまま、山間にある石材店の敷地に置かれてあった。
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島田さんが生前墓を建てることを決めていた埼玉県本庄市にある寺の住職が、事情を話してくれた。
「島田さんは、お母さんを亡くされたときに、ここにお墓を購入されたのです。墓石は白の御影石で五輪塔タイプの立派なものです。価格は末広がりで88万8千888円。ところが、未だ手付金の数万円しか振り込まれていません。そのため、墓石の正面文字をどう彫刻するのか、家紋はどうするのかなどを決められず、墓石の組み立てもできないんです」
一方で、島田さんの遺骨は本庄市のこの墓地ではなく、都内の父の墓に埋葬される予定だと報じられている。住職は、「このままだと墓石を業者に返品し、島田さんが墓を建てる予定だった区画もなくなってしまう」と嘆く。
本誌はこれまで、引き取り手が見つからない島田さんの遺体を渋谷区が引き取り、一日6千円のドライアイス代をかけて保管しているという“無縁仏危機”を報じてきた。2人の妹が遺体の引き受けを申し出ないため、渋谷区は3親等内の親族を探し、遺体を引き取る意思を確認するはずだった。ところがその間に、なぜか通夜と告別式が執りおこなわれたと報じられ、混乱に拍車をかけていたのだ。
結局、渋谷区は8月上旬に彼女を荼毘に付した。8月15日、遺骨は島田さんが亡くなった際に病室にいたマネージャーに渡されたという。現在、島田さんの自宅には本人と母親の遺骨が安置されている。報道によると、お別れの会は9月27日に開かれる予定だという。
だが島田さんは生前、実家の墓に入ることを拒んでいた。島田さんの元マネージャーの福島浩一朗氏は「『実家とは絶縁したので、父の墓には入らない』と言っていました。これでは、彼女があまりにかわいそうですよ」と語る。
「お父さんが亡くなった後、高齢だったお母さんの面倒を島田さんが見ていました。2人の妹さんらとお母さんの介護について話し合った際、妹さんたちは『お母さんを施設に入れたほうがいい』と言っていたそうです。でも、それを彼女は拒んだ。それが原因で『もう中村家(島田さんの実家)とは縁を切りました』とまで言っていました」
結局、島田さんが一人で母親の介護を引き受けることになる。介護と仕事をかけ持ちしていた彼女の姿を、島田さんの友人の一人はこう振り返る。
「島田さんの母親は脳梗塞で倒れ、以降は半身不随だったようです。都内で島田さんと会った際、『早く帰らなきゃ』と言うので理由を聞くと、『母親が夜中の2時になっても電気もつけないで、私の帰りを待っている。気の毒で仕方がない』と話していました。彼女も無理が祟って心臓麻痺を起こしたんです。一時心停止になって気管を切開し、なんとか一命を取りとめました。母親が亡くなってからは、『これで本当に一人になってしまいました』と落ち込んでいました」
福島氏によると、島田さんは母親の遺骨を、納骨しないまま手元に置いていたという。
「私は『お母さんの遺骨を早く納骨してあげたほうがいい。そうしないと、お母さんが連れて行こうとするよ』と彼女に言っていました。結局そのとおりになってしまった。区は結局“架空葬儀”をおこなった事務所に遺骨を渡すことを選んだようですが、島田さんの遺志を尊重するためには、本庄市のお寺であらためて葬儀をおこない、関係者の皆さんに参列していただきたいです」
島田さんの遺志どおりに納骨できるかはまだわからない。さらに、島田さんを巡るトラブルはこれだけではない。島田さんの俳優仲間が、困惑した表情でこう漏らす。
「島田さんは車の運転が好きで、白い外車を知人から借りていました。以前は自分で駐車場を借りていましたが、彼女が渋谷区に引っ越してからは駐車場代が高いと言って、私が借りてあげた江東区にある駐車場に停めていたのです。ところが、昨年の11月以降、駐車場代を振り込んでくれなくなった。溜まった駐車場代は12万円。このままだと私が駐車場代を立て替えないといけなくなり、非常に困っています。
彼女が亡くなった今、私が車を動かすこともできません。それどころか、車のキーは、実際誰が持っているのかもわからないんです。島田さんの遺骨を引き取ったマネージャーが持っていると聞いているのですが、事務所に問い合わせても、『いずれ対処する』と言うだけで事態は一向に進展しません」
本誌が島田さんの車が置かれた駐車場を確認すると、確かに彼女の誕生日がナンバーの白い高級車が埃まみれで停めてあった。後部座席の窓が開いたままで、車内にも埃が溜まっていた。エンジンが稼働するかもわからない。
さらに、島田さんは晩年に“本業”でもトラブルを起こしていた。
「島田さんが映画を撮るというので、スポンサーを探して紹介もしました。すると彼女は、直接一人でスポンサーのところに出向いて交渉し、数百万円出してもらっていました。でも、それが映画製作に使用されたかが確認できていないんです。彼女は高級マンションに住んでいましたが、金銭的にはかなり厳しい生活を送っていたはず。亡くなったことはショックですが、金銭トラブルは今後も出てくると思います」(同前)
亡くなっても、島田さんが安眠できる日はまだまだ先のようだ。
写真・梅基展央