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小籔千豊、新喜劇で最終公演…本誌が追っていた “座長勇退騒動“ の全容、池乃めだかは「煙たい人もいた」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.23 16:32 最終更新日:2022.08.23 18:02
お笑い芸人の小籔千豊が、8月22日に自身のインスタグラムを更新。2006年2月から約16年務めた吉本新喜劇の座長として、最後の公演を終えたことを報告した。
《今日まで新喜劇で座長やらせてもらいました ありがとうございました たくさん見に来てくださり感謝です》と綴った小籔。《#身の丈以上の役職でした》《#ほっとしています》というハッシュタグも添えられていた。
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座長から身を引くことは、1月14日、小籔が自身のInstagramで明かしている。
《とりあえず当番が終わります。今年の8月が最後の座長週出番予定でして 11月あたりにイベントで 前からやりたかった台本の新喜劇をやります》
まさに電撃的な “勇退発表” だったが、当時ある吉本関係者は、本誌にその内情を語ってくれている。
「あの書き込みは、小籔さんが会社に無断でやったんです。文章を読むと、小籔さんは突然の発表であることを隠していません。感謝や寂しさを伝える形を取っていますが、相当怒っていたんだと思います。近年、会社は新喜劇での小籔さんの振舞いを制御できなくなっていたのです」
なぜ新喜劇のなかで、小籔の存在が肥大していったのか。経緯を語るうえで、老人に扮した「茂造」キャラで絶大な人気を誇った元座長の辻本茂雄の存在は避けて通れない。ある劇場関係者は、本誌にこう語ってくれている。
「小籔さんは台本や配役、演出などへのこだわりが非常に強く、自身のグッズについても、何度でも試作品を出させます。辻本さんも同じでした」
辻本もまた、吉本の経営陣やスタッフにとっては扱いにくい芸人の一人だった。
「辻本さんには新喜劇を引っ張っているという自負があり、若い座員にも厳しく接していました。2019年に辻本さんが座長を退いたのは、小籔さんが『辻本さんがいるとやりにくいねん』と会社に訴えたことがきっかけでした」(同前)
当時本誌は、ある芸人の証言もキャッチしている。
「コロナ禍になる前は、吉本は旅行会社と提携して、なんばグランド花月(NGK)の公演観賞を含むツアーを組んでいましたが、座長が辻本さんのときがいちばん喜ばれたそうです。それでも座長を降ろされるというのは、よほどのことがあったんでしょうね」
新喜劇担当の役員にはキャスティングの決定権があり、意見を言う芸人はほぼいない。しかし小籔は、躊躇せず不満をぶつけていたという。
「会社の指示を聞かず、小籔さんを頼る座員が増え、陰で “小籔劇団” といわれていました。一方で小籔さんは、稽古中はテレビでも見られる “毒舌王” ぶりで、先輩芸人にも辛辣な言葉を飛ばすことがあります」(前出・吉本関係者)
虫の居所によっては、腹を立てる先輩芸人もいたという。
「不満を直接ぶつけられる劇場社員や池乃めだかさんなど、ベテラン座員から苦情が上層部に届くようになったのも、(大ベテランの間寛平が就任した)ゼネラルマネージャー職が設けられた理由です」(前出・吉本関係者)
150cm足らずの身長がトレードマークで、55年超の芸歴を持つ池乃。寛平とは今も、舞台上で30分以上絡むこともある名コンビだ。小籔の勇退発表後、本誌は客演する劇場に入る池乃を直撃している。
ーー小籔さんの仕事ぶりは。
「“信念の男” やなあと。会社へね、俺やったら言わんようなことでも、自分がおかしいと思ったら、自分を出して。よう戦ったなと思うけどね」
ーー勇退は経営陣の意向か。
「それはわからんな。(そういう話が)出てきても、おかしないようなこともあるかもわからんねぇ」
そして、小籔が座員から慕われていたかを聞くと、池乃はニヤリと笑い、こう語った。
「と思いますよ。……煙たい人もおったやろうけどね」
池乃にとって、小籔は煙たい存在ではなかったのか、と問うと「はい」と、どちらとも取れる返答があった。
同日、公演を終えた小籔にも、座長勇退について聞いている。
「僕の代わりに、誰かが頑張ってくれると思っています」
とひと言述べて事務所へと戻っていった。
“わだかまり” を残さずに勇退できているといいが……。
( SmartFLASH )