超人気俳優に降りかかった性加害報道は、思わぬ余波を生みそうだ。
8月24日、『デイリー新潮』は、俳優の香川照之が2019年7月、銀座のクラブでホステスに対して胸部を触る、キスをするなどの性加害をおこない、被害女性がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを報じた。
【関連記事:香川照之「スッチー妻」が逃げ出した知られざる独裁ぶり】
記事によると、被害に遭った女性は香川を止められなかったという理由で、クラブのママに対して損害賠償請求の訴訟を起こしたが、訴訟自体は昨年取り下げられているという。
訴状には、「(香川が)ブラジャーを剥ぎ取った。剥ぎ取られたブラジャーは、被告及び同行の客3名に次々と渡され、全員がその匂いを嗅ぎ、いろいろと卑猥なことを申し述べた」と書かれ、さらに「香川は、原告にキスし、服の中に手を入れ、原告の乳房を直になでまわしたり揉んだりして弄(もてあそ)んだ」と、生々しい事件の記録が残されているという。
香川といえば、九代目市川中車を襲名し、歌舞伎役者として活躍する一方、2013年に大ヒットしたドラマ『半沢直樹』(TBS系)の大和田常務役など、まさに日本を代表する名優の一人だ。そして何といっても、2019年から続く “トヨタの顔” だ。
「トヨタ自動車は、CMとネットを融合させたオウンドメディアとして、2019年から『トヨタイムズ』を発足させています。要するにテレビやWEBを通じて、メディア風に自社のさまざまな取り組みを宣伝するという仕組みです。
その『トヨタイムズ』の編集長を務めているのが香川照之さんです。もちろん、編集長という肩書は演出ですが、テレビで何度もトヨタや豊田章男社長を “取材しているふう” のCMが流されてきました」(芸能記者)
それが、ここに来て香川の “性加害” 発覚だ。降板の可能性も否定できないだろう。
「性加害については、“#MeToo運動” などの影響で、日本より海外のほうがはるかに厳しい。性加害をおこなった俳優をCMに起用しているとなれば、世界的な不買運動にまで発展する可能性があります。事実確認を経て、本人が認めればすぐに解約となるかもしれません。
しかし、『トヨタイムズ』といえば香川照之のイメージが非常に強い。突然 “2代め編集長” を用意したところで、違和感は拭えません。『トヨタイムズ』というオウンドメディア自体、香川との解約を機に閉鎖するかもしれませんね」(経済紙記者)
単なる “おいた” で済まないのは間違いない。
( SmartFLASH )