歌舞伎役者・八代目中村芝翫(しかん)と女優・三田寛子の別居を、8月29日発売の「週刊ポスト」が報じている。同誌の取材に対し、芝翫が都内の別宅で、5月から別居していることを、三田が認めた。
芝翫といえば、2016年に人気芸妓との不倫を「週刊文春」が報じ、2021年1月にも女性ファンとの不倫を同じく「文春」にスクープされている。そして2021年12月には、「週刊ポスト」が、40代一般女性との不倫を報じている。
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「ポスト」の記事によれば、芝翫の別宅には不倫を報じられた40代女性も出入りしているというが、三田は離婚について「その予定はないですね」とコメントしている。
先日には、同じく歌舞伎役者の九代目市川中車こと、俳優の香川照之によるクラブホステスへの性加害が明るみになったばかりで、“梨園のモラル”が世間の耳目を集める事態となっている。
SNSには
《歌舞伎とか伝統芸能の家って変なんだよね 殿様意識が強くて女は虐げるもの、みたいなさ 非常識な自分達に気付いてもないしそれが許される》
《歌舞伎役者に常識求めちゃ駄目だよ。タニマチもや追っかけも そのあたりは理解してると思うんだよね。高校生くらいから女遊びし、子供作って認知するような事も当たり前だし...》
と、歌舞伎界の特殊性を指摘する声が多い。その一方で、
《やったことうんぬんより、メディアの取り上げ方に忖度ありすぎるんだよね。歌舞伎役者への寛容さは変。アンジャッシュ渡部なんて合意の上での事で芸能人生おわるまで叩かれた。なんだかなぁ》
《歌舞伎役者って何しても大体許されるからびっくりよね。「女は芸の肥やし」とかまだそういう考えがあるんだろうか》
など、歌舞伎界への“忖度”とも取れるマスコミの対応に、疑問の声も多数ある。
「2022年4月には、市川海老蔵さんが『週刊文春』のインタビューで多重交際を認めていますが、メディアの取り上げ方もやんわりしていて、意外なほど叩かれませんでした。香川さんにしても、今後はどうなるか分かりませんが、とりあえずはCMやテレビ番組などの降板は、いまのところ“なし”とのこと。
たしかに、『多目的トイレ不倫』で猛烈な批判を浴びたアンジャッシュ・渡部建さんと比べたら、メディアの叩き方も天と地ほどの差があります。歌舞伎界では『女遊びも芸の肥やし』といわれ、下半身のモラルに寛容な風潮はたしかにあります。それは歌舞伎界の中だけでなく、テレビなど、芸能界に近い人たちも同じで、歌舞伎役者をやたらとありがたがるところがあるんです」(芸能ジャーナリスト)
だが、いまの時代、そんな“忖度”も通用しなくなりつつある。SNSには
《京都の飲酒強要の舞妓合法ロリもそうだけど、伝統を免罪符にして他人を傷付ける自分らの異常行動を自覚した方がいいよ。何でも「お互い納得済み」で済ませられる時代じゃないからな》
《結局、歌舞伎業界は女癖の悪い因習を打破できずにいるのかと思っちゃったよね。全員ではないと思うけど。でも結局京都の舞妓問題と根っこの部分は同じでしょ?》
と、元舞妓による性被害の告発を引き合いに出す意見もある。伝統は大事だが、変えるべき所は、変えていかなければならないのではないか――。
( SmartFLASH )