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『オールドルーキー』最終話にいくつも不満はあれど…反町隆史の日曜劇場主演に期待高まる【ネタバレあり】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.09.05 19:50 最終更新日:2022.09.05 19:51
なにが「君に2つの選択肢をあげよう」だよ。そこは「すまなかった、戻って来てくれないか」だろ!? ……いろいろと思うところのある最終話だったが、まず言いたいのはコレだった。
9月4日に最終話を迎えた綾野剛主演の日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)。
かつて日本代表として活躍していた元サッカー選手・新町亮太郎(綾野)のセカンドキャリアを描いた物語。37歳で現役を引退し、職探しが難航していたところ、スポーツマネージメント会社「ビクトリー」社長・高柳雅史(反町隆史)に拾ってもらい、アスリートの代理人やマネージメントといった裏方業務で奮闘する姿を描いている。
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第1話から最終話(第10話)までの世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)は11.2%、11.2%、10.8%、10.0%、10.6%、9.5%、10.3%、9.7%、9.5%、11.6%と推移。
ここ最近の日曜劇場作品は全話二桁視聴率が当たり前だったため、3回も一桁に落ちてしまったのはTBSとしては不本意だろう。だが、最終話で二桁に戻しただけでなく、番組最高記録をマークして有終の美を飾ったのはさすがだ。
■【ネタバレあり】“主人公のおかげ” 感は少なめ
ここからはネタバレありで、最終話を振り返っていきたい。
社長・高柳からクビを通告され、「ビクトリー」を去った新町。だが “新町派” の深沢塔子(芳根京子)と城拓也(中川大志)も社長のやり方に不満を抱き、会社を去ることに。「ビクトリー」をやめた3人で、新町を慕うJリーガー・伊垣尚人(神尾楓珠)の欧州チームへの移籍交渉に乗り出した。
結論から言うと、第1話で登場していた新町の後輩でドイツチーム所属の日本代表選手・矢崎十志也(横浜流星)の助力や、日本代表戦で見事に2ゴールを決めた伊垣本人のアピールが実り、矢崎と同じドイツチームへの移籍が決定。
正直、最終回なのに “主人公のおかげ” 感は少なく、さらにご都合主義な展開が続いた気もするが、それはヨシとしよう。
■反町社長さん、上から目線すぎやしませんか?
問題はその後のクライマックス。新町と社長・高柳が向かい合って対話するシーンだ。
潔くスポーツマネージメント業界と決別することを決めていた新町は、高柳に本心からの感謝の言葉を伝え、去ろうとする。しかし、高柳が「待ちなさぁい!」と叫び、こう語りかけるのだ。
「君に2つの選択肢をあげよう。ひとつは、この業界を去る。もうひとつは、『ビクトリー』に戻ってスポーツマネージメントを続ける」と二択を提示し、最後に「どうする、新町君?」と問うのである。
……筆者はここで引っかかりまくった。社長さん、上から目線すぎやしませんか、と。
高柳は新町の情熱や信念に触れて心を動かされたはず。これまでの自分は間違っていたところがあり、新町のスタイルこそ正しかったのだと認めたならば、「君に2つの選択肢をあげよう」なんて偉そうに言う場面じゃないだろうに。
ここは新町に頭を下げて、「すまなかった、戻って来てくれないか」とお願いしてほしかった。
そういった高柳の大人対応を望んでいた視聴者も少なくないと思うし、高柳のキャラクターとしても、「どうする、新町君?」なんて尊大に迫るより、殊勝に謝罪するほうがよっぽどかっこよかったと思うのだが。
……と、最後の最後で反町演じた社長の言動に不満はあったものの、反町が、主人公演じる綾野と並んで大きな存在感を示したのは間違いない。
■今の反町隆史は、円熟味があって華もある
反町と言えば、『ビーチボーイズ』(1997年/フジテレビ系)や『GTO』(1998年/フジテレビ系)に主演して栄華を極めたが、それもおよそ四半世紀前。2015年10月から今年3月までと長期にわたって、ご長寿刑事ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)の4代め相棒を演じていたが、『相棒』に抜擢されるまでは往時と比べると落ち目感が漂っていた。
だが、『相棒』で水谷豊のバディ役として揉まれながら、渋い演技に磨きをかけてきた甲斐があり、今回の『オールドルーキー』で円熟味のある役者としての地位を確立したのではないだろうか。しかも、画面に映った際の強烈なまでの “華” が健在であることも示されたように感じた。
……ふと思う。円熟味があって華もあるなんて、日曜劇場の主演にうってつけじゃないか。これはそう遠くない将来、反町隆史主演の日曜劇場作品、ありえるかもしれない。
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中
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