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【坂本冬美のモゴモゴ交友録】石原良純さんーー楽屋で喧嘩勃発!? テレビと一緒の素顔にクスクス

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.09.17 06:00FLASH編集部

【坂本冬美のモゴモゴ交友録】石原良純さんーー楽屋で喧嘩勃発!? テレビと一緒の素顔にクスクス

石原良純、坂本冬美

 

 お父様は、元東京都知事の石原慎太郎さん。お兄様は、数多くの大臣を歴任された石原伸晃さん。叔父様は、昭和の大、大、大スター、石原裕次郎さん。石原良純さんは、誰もが認める、ピッカピカのサラブレッドです。

 

 もちろん、良純さんの経歴もさすが! のひと言です。慶應ボーイで、在学中に銀幕デビューを飾った映画『凶弾』では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後『西部警察 PARTIII』や『太陽にほえろ!』など、超話題作に次々に出演。今も、司会にコメンテーターに気象予報士……と八面六臂のご活躍で、テレビで良純さんを見ない日はないんじゃないかというほど、お忙しくされています。

 

 

 でも、ねぇ〜〜〜です。皆さん、よぉ〜くご存じのように、頑固一徹といいますか、歯に衣着せぬといいますか、ゴーイングマイウェイといいますか(笑)。

 

 素顔はとってもステキなナイスガイで、愛されキャラなのに、まるで喧嘩しているように聞こえる良純さん独特のあの口調に、最初驚かれた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 でもあれ、テレビ用の良純さんバージョンではなくて、ふだんから、ず〜〜〜っとあんな感じなんです。

 

 そう、あれは……わたしのデビュー10周年、東京・明治座で初の座長公演を務めさせていただいたときのことです。

 

 デビュー5年めに、初めて座長を大阪・新歌舞伎座で務めさせていただき、それから2度め、3度め、4度めも、同じ大阪・新歌舞伎座。わたしにとっては、デビュー10年めにして、東京公演は初めてです。満を持して臨むからには、なんとしてでも成功させたいーー。

 

 わたしは、やる気エネルギーに満ちていました。そして、その東京公演の第1部『夜桜お七』の相手役を務めてくださったのが……当時34歳の石原良純さんでした。

 

 楽屋のれんを垂らしたお部屋はお隣同士。わたしの発声練習も丸聞こえだったと思いますが、良純さんの女性マネージャーとやり取りする声も丸聞こえです。

 

「そうじゃねぇって、言ってんだろうがぁぁぁぁ」「なんだよ、ばかやろう〜〜〜」etc、etc。

 

 すわっ、喧嘩勃発か!? 止めに行かなくて……大丈夫かな? 最初は驚き、戸惑い、オロオロするばかりでした。

 

 ところがです。2日めも3日めも、1週間が過ぎても、良純さんのテンションは同じままで。

 

「うるせぇ〜〜〜〜〜〜〜」「わかったって言ってんだろうがぁぁぁぁぁ」

 

 なるほど。喧嘩してるわけじゃなくて、あれがフツー、いつもの良純さんなんだと気づいたのは、公演も残りわずかになったころのことで。「あっ、また始まった」と、スタッフとひそひそ声で、クスクス笑っていました。

 

 公演中、一度お父様の慎太郎さんが、明治座にお見えになったことがあり、わたしもご挨拶させていただいたんですけど……。

 

 とにかく、オーラがすごい。フツーにそこに立っていらっしゃるだけなのに、思わずこちらが半歩後ろに下がってしまうような、そんなものすごい圧があって。「ははぁ、参りました」という、そんな感じだったのを覚えています。

 

 目がお父さまに釘づけになり、隣にいた良純さんがどんな表情をされていたのか記憶にないのですが、きっとかわいい我が子の舞台を観にいらしたお父様の隣で、照れ臭そうにしていたんじゃないかと思います。

 

さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、ニューシングル『酔中花』発売中!

 

写真・中村 功
企画&構成・工藤 晋

( 週刊FLASH 2022年9月27日・10月4日合併号 )

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