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【坂本冬美のモゴモゴ交友録】ももいろクローバーZさんーーゾクゾク!西武ドームでの初ライブ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.01 06:00 最終更新日:2022.10.01 06:00
親子ほど年の差はありますが、会うといつだって弾けるような笑顔で、「冬美ちゃ~~~~ん!」と、手を振ってくれる “週末ヒロイン” ももいろクローバーZの4人は、とっても大好きなお友達です。と言わせてね。
“茶畑のシンデレラ” リーダーの百田夏菜子ちゃん。 “ももクロの若大将” 玉井詩織ちゃん。 “ももクロのアイドル” 佐々木彩夏ちゃん。 “ももクロの鋼少女” 高城れにちゃん。
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彼女たちに初めて会ったのは、2012年暮れの『NHK紅白歌合戦』。2度めが、2013年2月に放送されたNHK『第46回福祉大相撲』のステージです。
なぜ、ももクロちゃんが大相撲? わたしは、わかりますよ。演歌だし、当時、四十にして惑わず、五十にして天命を知る……の半ばに差しかかっていたし。でも、キラキラ、ピッチピチのアイドルが、なぜ大相撲に?
もしかして番組関係者の中に、ももクロちゃんの大ファン、 “モノノフ” がいたとか!? う~~~~ん、いかにもありそうな話ですが、答えは、今も謎のままです(笑)。
その話は置いといて。この2つのご縁から、ももクロちゃんのライブに呼んでいただいたのが、2013年4月14日、埼玉・西武ドームで開催された「ももいろクローバーZ 春の一大事2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも vol.2 Peach for the Stars~」でした。
彼女たちの何がすごいって、もう、リハーサルからエンジン全開で突っ走る姿は、見ていて心配になるほどで。
思わず「大丈夫?」と声をかけると、みんな声を揃え、「はい!」とニッコリ。さらにその後、間髪を容れずに放たれた言葉、
ーー若いですから!
というひと言には、頭がくらりとしてしまいました。
「そうよね、若いものね」と呟きながら、グサリと胸に突き刺さった言葉に、顔が引きつっていたのは、いうまでもありません(笑)。
さぁそして、いよいよ本番。シークレットゲストとしての登場です。
シーンと静まり返ったドームに、『夜桜お七』のイントロが流れます。
ざわっ。空気が揺れ、モニターにわたしの顔がアップで映し出されたその瞬間でした。
うおぉぉぉぉぉぉぉ。
地鳴りのように会場中がどよめいて。それもただの、うおぉぉぉぉではなく、初めに、うおっ、うおっ、うおっという声が波打ち、その直後の、うおぉぉぉぉぉです。
ふだんは拍手と歓声。たまに、「よっ、冬美ちゃん!」というお声をかけていただくくらいの経験しかないわたしにとっては、それは、これまで一度も見たことのない光景で。全身に鳥肌が立ち、心が震えていました。
よかったぁ~~~。みんな、わたしのこと知っててくれたぁ~~~。
ゾクゾクしながら、同時にほっとしたことをよく覚えています。
ももクロちゃんと一緒に歌った『花はただ咲く』。トロッコに乗り込んで歌った『走れ!』……わたしにとっては、貴重な体験でした。
振り返ると、わたしは本当に幸せな歌手人生を送ってきたなぁと思います。
ももクロちゃんのおかげで、西武ドームのステージに立たせていただいたし、柳ジョージさんにはライブハウスというものを経験させていただき、忌野清志郎さんとは、HISのメンバーとして、一緒に大阪城ホールのステージに立つという、夢のような時間をいただきました。
ももクロちゃん、本当にありがとう。最近は4人とも、立派なレディという感じになっちゃったけど、これからも友達感覚で、「冬美ちゃん」と呼んでくださいね。よろしくお願いします。
さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋