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50歳を迎えた本宮泰風、俳優、制作者としての“抵抗”「規制にとらわれない工夫を!」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.02 11:00 最終更新日:2022.10.02 11:00

50歳を迎えた本宮泰風、俳優、制作者としての“抵抗”「規制にとらわれない工夫を!」

本宮泰風

 

「ここは僕らのたまり場のような場所。もうひとつの家のリビングみたいな感じです」

 

 にこやかに話すのは本宮泰風。新宿二丁目の裏路地にある「なかよし」にはオープン時の8年前から通う。

 

 がっしりした体格で強面の風貌の本宮は酒も強そうだが、酒はやめたという。

 

「つい飲んでいると楽しくなっちゃうので、いろいろあってやめました(笑)。お酒を飲む人と飲まない人がいるとお互いに気を遣ってしまいがちですが、ここは気心の知れた仲間しかいないので、すごく楽なんです。僕はコーラ専門ですね。冷凍庫には僕専用のアイスもあります(笑)」

 

 

 特にメニューはなく、その日に店にある食材でママがリクエストに応じて料理をしてくれる。

 

「僕はかなりの偏食で肉しか食べないんです。ママもそれをわかってくれているので『何かある?』と僕が聞くと、今日のしょうが焼きみたいにある肉で手早く美味しい肉料理を作ってくれます。人数が多くて店が貸し切りみたいになってしまったときは、カウンターの中に入って自分たちで料理したり。だから本当に家みたいなんです」

 

 本宮は今年の2月で50歳を迎えた。22歳のときに、事務所にスカウトされてこの道へ進んだ。

 

「自分が俳優をやるということはまったく想像がつかなかったので、とりあえず1年やってみようかと。それで合わなかったらやめればいいやという感じでした。実際にやってみてもおもしろくないし、芝居ができない。オンエアを見ると、『ああ、ひどいな』って、悔しくなるんですよ。今もそのころの気持ちと同じで、これ、自分に合っている仕事かと思っているうちに、30年近くたってしまって。まだ自分で納得できる演技ができていないから、そうできるようになりたいと思って、この仕事を続けているのかもしれない。何度も自分の演技を見返すことができる俳優さんは羨ましいですね」

 

 そんな本宮は2013年から始まったVシネマ『日本統一』の主人公・氷室蓮司を演じている。ジワジワと人気が広まり、9月25日には『日本統一53』がリリース。 “任侠女子” なるファンも生み、大人気シリーズとなっている。ヤクザの抗争を描いた壮大なドラマであると同時に、山口祥行演じるもう一人の主人公・田村悠人と氷室との固い絆に惹かれるファンは多い。山口とは実生活でも高校時代からの親友である。

 

「山口とは遊び場が一緒だったので、俳優になる前からの友達。家族ぐるみのつき合いで、子供が小さいころは一緒に動物園に行ったりしていました。今でもカメラがまわっていないときは人の悪口ばっかり言ってます(笑)。作品でもバディを組んで強い絆で結ばれていて、実生活でも同じ関係というのは、僕らだけだと思うんです。だからこそ、とても大事にしている存在。僕と山口の関係性が大きな魅力になっているんだと思います」

 

 リモコン操作ひとつで、配信作品を気軽に観られるようになったことも、『日本統一』がここまでヒットしている理由のひとつだ。だが、いまや演者としてだけでなく、総合プロデュースも担当する本宮には避けては通れない “壁” も現われた。「コンプライアンス」だ。喫煙シーンの場所、車を急発進させる場面でもシートベルトをする、アクション場面で流れ出る血の量など、表現の自主規制は多くなっている。

 

「配信を中心にしている作品なので、そこは自由にやりたい。フットワークの軽さを生かしたいと思っています。でも、ちょっとの工夫で規制にとらわれないで表現することはできるんです。たとえばタバコを吸うシーンは、あとで編集でカットできるように演じていたり。僕がヘビースモーカーだから喫煙シーンはなしにはできないのもあるけど(笑)。シートベルトにしても、カット割りであとでうまくつなげるようにしたり。そこは難しいですけど、常に探りながらやっている感じです。

 

 そもそもこういう作品なんだから、細かいことを言うなよっていう雰囲気は出していますけどね(笑)」

 

( 週刊FLASH 2022年10月11日号 )

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