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グループか個人か…キンプリ分裂の背景にあるジャニタレの深刻なジレンマ「ツアーがあるとドラマに出られない」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.06 16:25 最終更新日:2022.11.06 16:30
11月4日、ジャニーズ事務所は「King&Prince(キンプリ)」メンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人の退所を発表した。
3人は2023年5月22日をもって、グループを脱退する。平野と神宮寺は脱退と同時にジャニーズ事務所を退所し、岸も2023年秋に退所する。
残る髙橋海人(23)、永瀬廉(23)はジャニーズに残り、「King&Prince」として活動を続ける。
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ジャニーズ事務所の公式サイトでは、《海外での活動をはじめとして、それぞれに目指す方向が異なってきていることも、わかってまいりました。議論を深める中で、お互いの人生を尊重するためにも、2023年5月22日をもって、5人での活動は終了をさせて頂く、という苦渋の結論に至りました》と綴られている。
海外進出という目標をめぐり、メンバー間で思いが割れたキンプリ。背景には、近年のアイドルグループとしての難しさがあるという。芸能関係者がこう語る。
「SMAPの登場以降、ジャニーズタレントの活動の場はどんどん広がっていきました。アイドルグループとしての活動だけでなく、個人として新たな挑戦をする人も多い。俳優業、バラエティ番組、人によってはMC進出……。
露出が増えることで認知度も上がり、グループとしてもさらに人気になっていく。そうしたいい循環を生んでいました」
しかし、こうしたマルチタレント路線は “問題” を抱えているという。
「以前、あるジャニーズタレントさんが連ドラ出演した際、こんなことを漏らしていました。『僕個人としてはもっとドラマをやりたいんですけど、グループとしての活動もありますからね。ツアーの間は、そのクールのドラマ出演が制限されてしまうので悩んでいるんです』と。
もちろん、撮影を前倒しにしておこなうこともありますが、それでもやはり一定期間は撮影に割くことになる。そうした都合が1人ならまだしも、メンバーそれぞれが多方面で活躍し始めると、グループ全体のスケジュール調整もどんどん難しくなっていきます。
個人としての活動を優先すればするほど、グループとしての活動が難しくなってくる。逆にグループとしての活動を優先すればするほど、個人としての活動が難しくなってくるということです。そうした根深いジレンマがあるのです」
“海外進出” を本気で目指すとき、グループとしての完成度を上げていくことは必須だ。だが、個人の活動が多忙になればなるほど、そのための時間がなくなっていく。それが今回の分裂につながったとすれば、 悲劇としか言いようがない。
( SmartFLASH )