桑田佳祐、最新アルバム「オリコン1位」で気になるジャケット美女写真は「スマホの自撮りデモ作品」

アルバム『いつも何処かで』のジャケット写真

　11月23日に発売された、桑田佳祐の最新アルバム『いつも何処かで』が、オリコン週間ランキング1位、デジタルアルバムランキングでも1位を獲得。書き下ろしの「なぎさホテル」のほか、「白い恋人達」「悲しい気持ち （Just a man in love）」「BAN BAN BAN」「時代遅れのRock’n’Roll Band feat.佐野元春,世良公則,Char,野口五郎」など、幅広い世代に響く名曲が揃った究極のベスト盤が、2022年度男性ソロアーティスト最高初週売上（15.4万枚）を記録した。

　さて、このベストアルバムのジャケットだが、目に触れてからずっと気になっていた人は多いことだろう。

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「この女性はいったい誰なのか？」

　リリース情報では、《何気ない日常の中で撮られた笑顔の女性が、ほのかな希望を感じさせる。“いつも何処かで”繰り広げられているありふれた日常。その延長線上にある幸せを音楽とともに噛みしめる。そんなアルバムコンセプトを体現した一枚》という紹介にとどまっている。

　所属レコード会社のビクターエンタテインメントに問い合わせてみたが、「詳細はオフィシャル発表したコンセプトの通り。それ以上は、『作品を手に取っていただいた方々の創造性に委ねたい』という制作意図により、お答えしていない」との回答だった。

　このジャケットについて、桑田佳祐は、10月29日に放送された自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』（JFN）で、経緯を語っていた。

「二転三転してあそこ（あのジャケット）になったっていうのが、おもしろくて。ウチのディレクターが『こんな感じでどうですか？』って、ネットの写真からいくつか持ってきて。『これとこれいいねって』ってイメージを言うと『わかりました！』って。

　その中に、外国の方が電車に乗って、西陽を浴びているような感じで、赤いシートの電車でね、目を瞑ってる写真があって。出どころがどこだかわからないんですけど、外国の方の写真で、これいいよね、『いつも何処かで』だよねって話をしていて、それをちょっと模して（写真を）撮ったりしたんですけど、なんか雰囲気出ないねって。外国の日本に在住の方だと思うんですけど、いくつか目を瞑っている写真を送っていただきまして。

　そしたら、この方、自撮りなんですよね。ご自分のスマホで撮った、いわゆるデモ作品だと。プレゼン用（の写真）ですね。これでいいじゃん！って。外国人の方はびっくりされていると思うんですけど。ジャケットにさせていただきました」（桑田佳祐）

　ネットなどから『いつも何処かで」のイメージに合う写真を選び、シチュエーションを揃えて新撮したが、お蔵入りとなり、最終的に彼女のスマホの自撮り写真に決まったということのようだ。

　売上ナンバーワンに貢献した“名ジャケット”誕生には、意外な背景があったのだ。

( SmartFLASH )