エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

映画『スラムダンク』興行収入100億円超えを見据える大ヒットも『ちむどんどん物語』と酷評の声【ネタバレあり】

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.12 20:00 最終更新日:2022.12.13 11:52

映画『スラムダンク』興行収入100億円超えを見据える大ヒットも『ちむどんどん物語』と酷評の声【ネタバレあり】

青春時代に読んだバスケ漫画

 

※この記事は、現在公開中の映画『THE FIRST SLAM DUNK』のネタバレを含みます。

 

《青春時代に読んだバスケ漫画の最高傑作がこんな風になるとは、非常に残念》

 

 そんな声が聞こえるのは、映画『THE FIRST SLAM DUNK』のレビューだ。12月3日に公開されると、2日間で観客動員が84.7万人、興行収入12.9億円を突破。配給元の東映も「興行収入100億円超えの期待が高まる大ヒットスタート」と鼻息は荒い。

 

 

 本作は、1990年代のバスケ漫画の金字塔『SLAM DUNK』を、作者の井上雄彦氏が原作・脚本・監督を務めて約30年ぶりに復活。当時のアニメでは未公開だった「伝説の山王工業戦」が描かれた。しかし、ネット上では原作に忠実だった部分以外はすべて「蛇足」という評価が大勢を占めている。

 

 作中では、原作の名場面がごそっとカットされていて、ざっとあげるだけでも、(1)魚住の登場、(2)晴子への“告白”、(3)仙道が沢北の名前を間違えていたこと、(4)安西先生の『見てるか、谷沢…』、(5)山王戦の試合前(ウォーミングアップ)、(6)河田美紀男を花道が踏み台に……はなかったことに。そればかりか、三井寿のバスケ部復活のタイミングが “改ざん” されてもいる。

 

 なんと言っても、最大の違和感が、主人公が宮城リョータに交代していること。そのため、本来の主役・桜木花道と準主役の流川楓による最高のラストシーンは、脇役になったことで初見の人には爽快感が薄れてしまったのではないか。

 

 そして、物語の半分が宮城の悲しい身の上話だったことにもブーイングが鳴りやまない状況だ。

 

「ぶつ切りでカットしまくりの山王戦の間に、宮城の悲しき過去をぶっこんでいくだけの展開。しかも、宮城が沖縄県出身となっているのですが、彼の住んでいる家は、NHK朝ドラちむどんどん』でヒロインが育った比嘉家とそっくり。早くに父親を亡くしていた設定も同じなので、朝ドラオマージュだと感じた人も多かったようです」(サブカルライター)

 

 映画館に足を運んでいた人からも、

 

《スラムダンク連載前の宮城主人公の短編と考えればええんかな》

 

《宮城の暗い過去の話が入るたびテンション下がる》

 

《ちむどん編とも言える朝ドラ要素いらんやろ》

 

 と酷評コメントが連打されている。

 

「初見の人には、いきなり山王戦を見せられても意味不明ですし、そこまでの努力や費やした時間が描かれていないので、勝っても試合に勝っただけでしかない。

 

 もはや声優の変更などは些末な問題で、観客の大多数が原作ファンと思われるなか、はたしてこの内容で初動の勢いが続くのかは疑問です」(前出・サブカルライター)

 

 あえて、自身の作品を崩して見せたのは、「完璧な原作」に誘導するための井上氏の策略だったのか。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る