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声優に挑戦した遠藤憲一「ふつうの人間って難しいなと実感」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.06.25 16:00 最終更新日:2017.06.25 16:00
6月22日、映画『メアリと魔女の花』のトークイベントが行われ、米林宏昌監督と西村義明プロデューサー、声優を担当した神木隆之介、杉咲花、遠藤憲一、佐藤二朗らが出席した。
5歳の子どもをもつ佐藤は、「普段は子供の教育によくない感じの役が多いんですが、今回は胸を張って劇場に観に行こうと思います」と語り、会場の笑いを誘った。
「声をあてる仕事は3つめ」という遠藤は「最初は狼の役をやりました。2番目は木をやりまして、今回はじめて人間をやりました。ありがたいです」と感謝の意を述べる。
さらに、強面の風貌を活かした悪役を演じることが多いためか、自身が演じた役について「怖くもなく、優しいわけでもなく、ふつうの庭師なんですね。こういう役をやったことがないんで、ふつうの人間って難しいなと実感しました」と“ふつう”を演じる難しさを語った。
遠藤は、主役を演じた杉咲と共演したことがあるようで、「前は花ちゃんを倉庫に閉じ込めて拳銃で脅して、さんざん泣かせる役だったので、今回ふつうに接触できてよかった」と言うと、杉咲も「遠藤さんが怖くなくて嬉しかったです。あのときは本当に恐ろしかったので……」と語った。
今作には魔法使いが登場するということで、「もし魔法が使えたら、どんな魔法を使いたいか」というトークテーマが出題。
杉咲は「時間を早送りできる魔法」と回答し、その理由を「ぬか漬けが好きなので、早送りして、すぐ漬かるようにしたい」と解説。司会から「早送りしたら時間がもったいないのでは?」と聞かれると「でも、ぬか漬けいっぱい食べたいので」と、若いのに意外な食の趣味を語った。
スタジオジブリ出身の米林監督と西村プロデューサーは、作品が完成したのちにスタジオジブリを訪れたという。米林監督は「宮崎駿監督は『俺は観ない!』と言って観てくれなかったのですが、『よくがんばった』とねぎらいの言葉をいただきました」と語った。
高畑勲監督と鈴木敏夫プロデューサーには作品を観てもらい、鈴木からは「ジブリの呪縛から解き放たれると、こういう映画を作るのか。のびのびといい映画を作ったね」と言われ、高畑からは「好感の持てる映画でした」とコメントをもらったとか。
しかし、高畑は「でも私が好感を持つってことはこの映画の成功は怪しいのでは?」と、付け加えたという。はたして、映画は無事成功するのだろうか。