エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

『シティーハンター』冴羽リョウ役に鈴木亮平が マンガ原作“無双状態”の背景に「デ・ニーロ」ばりのプロ意識

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.12.15 16:06FLASH編集部

『シティーハンター』冴羽リョウ役に鈴木亮平が マンガ原作“無双状態”の背景に「デ・ニーロ」ばりのプロ意識

 

 北条司氏原作の人気マンガ『シティーハンター』が、鈴木亮平主演実写化され、Netflix映画として2024年に全世界配信されることが決定した。

 

『シティーハンター』は、1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始。主人公の冴羽リョウは、新宿を拠点に活動する超一流のスイーパー(始末屋)だが、同時に「新宿の種馬」「恐怖のもっこり男」の異名を持つ無類の女好き。

 

 

 これまで香港、韓国、フランスなどで実写化されているが、日本では今回が初となる。実際の新宿の街での撮影や、原作で表現される日本語独特のニュアンスなどを活かして、日本ならではの実写化を目指すという。鈴木は冴羽リョウ役をつとめる意気込みをこうコメントしている。

 

「あのクールで、ロマンチックで、おバカで、もっこりで、そして最高に格好良いシティーハンターの世界を、大切に大切に、皆様にお届けしたいと思っております」

 

 人気マンガの実写化では、キャスティングをめぐり、不満の声が上がることも多い。だがSNSでは、鈴木亮平が冴羽リョウ役を務めることに、好意的な声が多く上がっている。

 

《鈴木亮平版冴羽リョウは、見た目は悪く無い。いやむしろ「コスプレ学芸会」ばかりの実写化の中では非常に良い》

 

《シティーハンターファンのワシからしても鈴木亮平はマジで冴羽。ぴったりすぎる》

 

《冴羽リョウ役は変態仮面で伝説のマンガ実写化を担った鈴木亮平さんだって。ここは本家本元として外国版の実写映画に負けないでほしい》

 

 2022年8月、鈴木亮平が冴羽リョウを演じることを東スポがいち早く報じたとき、本誌は、人気マンガ原作の実写化で鈴木が強さを見せる理由について報じている。

 

 映画評論家の前田有一氏はこう解説していた。

 

「マンガの原作を実写化するのって、難しいんですよ。人気マンガはコミックが数十巻あります。それを2時間の映画に換骨奪胎しなくてはならない。何巻ぶんも入れ込んで失敗するケースも多い。2004年に公開された実写映画の『デビルマン』も、原作5巻を無理矢理つめこんで失敗しましたから。

 

 それと、キャスティングがきわめて難しい。有名なマンガであればあるほど、読者のイメージが固まっています。少年漫画はファンタジー要素も入っていますし。『幽☆遊☆白書』がまさにそう。予算もかかるし、CGも下手なものを作れない。完成まで避けなければいけない地雷がたくさんあるんです」

 

『シティーハンター』も大人気マンガだけに、ファンの期待値は高い。にもかかわらず、鈴木亮平がイメージにピッタリと好評な理由は何か。前田氏は、鈴木が2013年、30歳のときに主演した映画『HK 変態仮面』が大きいと指摘する。鈴木が現在、人気漫画の実写化で“無双状態”となった原点に、この映画があるという。

 

「『HK 変態仮面』の原作は、『週刊少年ジャンプ』で連載された『究極!!変態仮面』です。パンティを顔にかぶった、ほぼ全裸のヒーローを、鈴木は代役なしで演じきり、興行収入2億円というヒットを記録しました。これが、その後の大きな飛躍につながったんです。

 

 男性人気の高いマンガでしたが、『実写化できるわけがない』と思われていたものを、みごとに演じきった。原作に忠実に、ボディビルで体を鍛えてね。2018年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』でも、でっぷり太った体を作りました。2017年のドラマ『銭形警部』(日本テレビ系・WOWOW・Hulu)にしてもそうです。真剣に役に取り組む姿をみんなが知っているんですよ。

 

 日本の俳優は1作あたりの単価が安いので、どうしても仕事をたくさん引き受けなくてはならず、ひとつひとつの役を吟味している暇がないんです。質より量を受けないと生きていけない。

 

 でも、鈴木亮平は、1作1作きちんと役作りするプロ意識を持っています。ハリウッドだと、ロバート・デ・ニーロが役によって体重を数十kg増減させるのが有名で、『デ・ニーロ・アプローチ』と呼ばれます。それを日本でやっている、稀有な役者です。その点が評価されているので、ネットでも彼が叩かれることはないですよね」(前田氏)

 

 鈴木は2010年、オリコンのインタビューで冴羽リョウへの憧れを語っている。

 

《“モッコリ” やりたいですね。普段クールだけど実はお茶目という男性もカッコいいと思うけど、本当のカッコよさは、普段はおちゃらけているけれど、やるときはやる、まさに冴羽》

 

 今回の実写映画化に関し、原作の北条氏はこうコメントしている。

 

「構想約10年(笑)、ようやくクランクインしました。実写化するなら『シティーハンター』好きの方にやってもらいたいなとずっと思っていたなか、鈴木亮平さんが冴羽リョウ役をやられるという企画をいただきました。それから長い時間がかかりましたが、亮平さんの情熱が絶えなかったおかげでようやくこの日を迎えることができました」

 

 SNSでは《鈴木亮平、変態仮面から冴羽遼か。ターちゃんも鈴木亮平で実写化しよう》
という声も多く上がっている。「ターちゃん」とは、「週刊少年ジャンプ」で1985年から連載された人気マンガ『ジャングルの王者ターちゃん♡』のことだ。

 

 憧れを現実にした鈴木亮平。人気マンガ実写化での“無双状態”はまだまだ続きそうだ。

( SmartFLASH )

続きを見る

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る

エンタメ・アイドル 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事