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「綾野剛」中学の卒業文集に「地獄を愛する覚悟があるか?」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.06.26 16:00 最終更新日:2017.06.26 16:00
映画にドラマにCMに、いま時代のトップを駆け抜けるのが、俳優・綾野剛(35)だ。主演ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)では、心優しい「怪物」を好演した。
どんな役でもストイックに演じ切る「カメレオン俳優」は、清流・長良川を望む岐阜市内の田舎町で育った。
「剛くんは一人っ子。お父さんは商売をされていて、お母さんは飲食店をやられていました。小さいころは、小柄で丸刈りの本当にかわいらしい子でしたよ」(地元の住民)
JR岐阜駅から車で20分。緑に囲まれたこの地こそ人気俳優のルーツだ。
共働きで忙しい両親は、夜遅くまでやっている街の保育所に剛を預けた。その近くにある理髪店が行きつけだった。
「小さいころはよく来てくれて、駅伝の話を亡くなった主人としていたのを覚えています。テレビに出るようになって『綾野剛ってあの剛くん!?』と主人が驚いていました。いつか、『剛くん、覚えてる?』って聞きたいですね」(店主)
小学生になると、放課後は友達の家や近所の家で過ごすようになった剛。心の中はどこか孤独だった。
「うちの子が剛くんに懐いていて、剛くんもかわいがってくれて。剛くんが『僕も弟がほしい』と言っていたことがありました。一人っ子でちょっと寂しかったのかな」(別の近所の住民)
だが、孤独はやがて武器になる。中学で本格的に陸上競技を始めると、地元の誰もが知るスターになった。
「長距離の選手だったので、一人でストイックに走っている姿が印象的。小学校では遅いほうでしたが、中学では誰もかなわなくなりました」
小・中学校時代の同級生が語るように、800メートル走では県大会で優勝する。
「背も伸びて、髪も伸ばして、目立ちたいと思うようになったのもこのころです。生徒会役員や運動会の応援団などをしていましたし、モデルになりたいと言うようになりました。でも彼女はできなかった。当時、恋愛面はまったくダメでした(笑)」(前出・同級生)
中学の卒業文集に寄せたページは鮮烈だ。
「地獄を愛する覚悟があるか?」
ほかの生徒が当たり障りのない作文を書くなか、ひときわ目を引くタイトルとレイアウト。じつはこれ、ナイキのCMで使われたフレーズ。中長距離ランナーだった剛に響いた。
高校では800メートル走で県大会準優勝。箱根を夢見た時期もあったが、高校卒業とともに上京。芸能界入りする。
映画、ドラマ、舞台とキャリアを積むが、全国区になったのは2012年、NHKの連続テレビ小説『カーネーション』で主人公の想い人役を熱演した30歳ごろ。一度も立ち止まらず、ストイックに走ってきた結果だった。
5月下旬、本誌は神奈川県内でおこなわれた『フランケン~』の撮影現場を目撃。ドラマは最終回を迎えるが、早くも次の連ドラ出演が決まっている。
「一昨年に放送された主演ドラマ『コウノドリ』(TBS系)の続編が放送される。産婦人科医療をリアルに描いた同作は、厚生労働省とタイアップした本格作品。医療関係者の間で評判がよく、続編が待たれていた」(芸能プロ関係者)
地獄を愛した男はトップランナーとして走っていく。
(週刊FLASH 2017年6月13日号)