エンタメ・アイドル
『M-1』立川志らく、ヨネダ2000への「女の武器」発言に批判集まるも…“容姿ネタ拒否” の当人たちには最高の褒め言葉
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.19 16:25 最終更新日:2022.12.19 16:34
「あのー、女の武器を使ってないのがいい」
12月18日に放送された『M-1グランプリ2022』(ABC制作、テレビ朝日系)。冒頭の言葉は、出場した女性お笑いコンビ「ヨネダ2000」に向けられた審査員の落語家・立川志らく(59)のものだ。
小柄なおかっぱ頭の誠(23)と、ぽっちゃり体型の愛(26)からなるヨネダ2000は、『M-1』決勝1stラウンドの8組めに登場すると「イギリスで餅つきをしたい」という奇想天外なネタを披露した。
【関連記事:落語対談「千原ジュニア」が「立川志らく」に女性の演じ方を聞く】
審査員たちが頭を抱えるなか、結果は最終決戦に進める上位3組には惜しくも届かなかったが、647点を獲得して5位タイ。そのなかで最も高い点数をつけたのが、志らくの「97点」だった。
「イリュージョンというのか、女版ランジャタイを見てるようなね。わけがわかんなくなってるよ」と、2021年に『M-1』に出場し、志らくだけが「96点」という高得点をつけたコンビ「ランジャタイ」を引き合いに出して、絶賛。
司会の今田耕司が、ほかの審査員に話を振ろうとしたとき、志らくが付け足すようにヨネダ2000に伝えたのが「女の武器を使ってないのがいい」だった。
しかし、この言葉に対して、放送中からネット上では志らく批判の声が多くあがっていた。
《志らくの「女の武器を使ってないのがいい」って評に、う、うるせえ~~~になってる》
《ヨネダ2000に対する志らくの評「女の武器を使ってないのがいい」ってどういう意味? 女の武器って何? それなら男芸人だって体格とか性癖とか“男”を活かしたネタで笑いとってるよね》
《志らくのヨネダ2000へのコメントが偉そうなジャパニーズジジイ感満載でブチ切れそうになっちゃったな…なんだよ「女の武器を使ってなくて良かった」って》
芸能ライターはこう話す。
「志らく師匠が言わんとしたことは、女性芸人がよく使う “容姿ネタ” に頼らなかったことを褒めたのだと思います。
過去に女性コンビで『M-1』の決勝に残ったのはアジアン、変ホ長調、ハリセンボンの3組ですが、アジアンとハリセンボンはまさしく容姿ネタに頼った漫才でした」
実際に、ヨネダ2000自身も、WEBメディア「TOKION」のインタビュー(2022年10月7日掲載)で、「コンプライアンス」についてこう話していた。
《誠:むしろNSCにいた頃は、女であることや容姿をネタにしたボケを入れろって言われてました。
愛:ただ、入れろって言われても、私達は上手くネタに入れられなかったんですよね。自分達なりに入れてみたつもりが、「どこに入れたんだ?」って言われたり。「意味がわからない」とかも言われて。女とか容姿をネタに入れる能力が全然なかった。
誠:そもそも入れなくてもいけると思ってましたし、どうせ使いこなせないなら、やらなくていいかって》
自ら漫才での容姿ネタを入れることを “拒否” している、と明かしていたのだ。
「1週間前に放送された『THE W 女芸人No.1決定戦』(日本テレビ系)でも、ギャルや恋愛といった要素を散りばめたネタを披露するコンビもいるなか、『うんこ』『モヒカン』というテーマで挑んでいました。
本人たちのインタビュー発言を見る限り、志らく師匠の『女の武器を使ってない』は本人たちには最高の褒め言葉だったのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
優勝したウエストランドのネタで議論になった「人を傷つけないお笑い」。「女の武器を使わないお笑い」もまた、議論を呼びそうだ。
( SmartFLASH )