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戸田菜穂 デビューのコンテストで千葉真一さんから「お仕事しよう」とウインク…待っていたのは“名監督”からの厳しい教え

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.25 11:00 最終更新日:2022.12.25 11:00

戸田菜穂 デビューのコンテストで千葉真一さんから「お仕事しよう」とウインク…待っていたのは“名監督”からの厳しい教え

 

 1998年から放送された『ショムニ』(フジテレビ)ではコミカルな演技で新しい才能を開花させ、その後、多くの作品に出演しているが、女優としてのターニングポイントとなったのは「向田邦子シリーズ」(TBS)だと言い切る。

 

「学生のころに田中裕子さんや小林薫さんが出演していらした「向田邦子シリーズ」を観ていて、なんて素敵な大人の世界なんだろうと思っていたんですね。その作品に出演するのがデビュー当時の夢でした。それがわりと早くかなって夢のようだなと思っていたら、厳しいリハーサルが待ち構えていました。本物しか求めていない、究極に厳しい世界。何もできない私は久世(光彦)監督に何度も怒られては歯を食いしばって。端っこでよく泣いていましたね。ものすごい叱責をされた後に、『大丈夫だったか?』と言われたときはあまりにも悔しかったので『いい思い出になりました』と久世監督に言い返したことは今ではいい思い出です。

 

 じつは私、根っからの “スポ根” なんです。テニス漫画の『エースをねらえ!』の宗方仁みたいな鬼コーチが大好き。だから、なかなかOKが出ない監督が好きかな(笑)」

 

■監督たちの言葉は心の中に生きている

 

 これまで作品を一緒に作り上げてきた鬼監督たちの言葉は今でも彼女を奮い立たせる。

 

「相米監督、小野原監督、小沼(勝)監督、久世監督、岩松(了)監督たちに言われて心に響いた言葉をノートに書き留めているんです。小沼監督には『一人のシーンでも、カメラの前に何万人の人がいると思って演じなさい』と言われて。名言だなと思って、ときどき演技をしながら思い出します。久世監督には『役と自分が出会うところを探しなさい』と教えていただきました。けっこう根が真面目なんで監督たちに言われたことは今でも守っていますし、言葉は生きています。いつも『見ていてください』と思いながら演じていますね」

 

 デビューして30年を超えるが、「初めて」と話すのが、2023年1月放送のドラマ『ホリデイ~江戸の休日~』での役どころ。将軍・徳川家光が身分を隠して修業を積む、魚屋の太助の妻のお仲を演じる。

 

「べらんめえ口調で、ポンポンと話す粋な奥さんの役なんです。私は悲しみを背負っているような役が多いので、明るい気持ちになりました。時代劇は大好きで、三島(由紀夫)作品や文芸作品も好きなので、そういう時代の女性も演じてみたいしコメディもやってみたい。いつかは文章も書いてみたいなって思ったり、いろんな夢があります。まだまだ進化していきたいなって思いますね」

 

 美味しい焼き肉とマッコリを堪能し、エネルギーチャージは完了。また明日から戸田の進化が始まる。

 

とだなほ
1974年3月13日生まれ 広島県出身 第15回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリに輝き、1991年デビュー。同年『葡萄が目にしみる』(フジテレビ)でドラマ初主演。以降、連続テレビ小説『ええにょぼ』(NHK)、『ショムニ』シリーズ(フジテレビ)、映画『夏の庭 The Friends』(1994年)、『沈黙のパレード』(2022年)など幅広い作品で活躍。新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』(テレビ東京系)が2023年1月6日(金)19:30~放送予定

 

【焼肉レストラン 明月館】
住所/東京都新宿区西新宿1-4-5
営業時間/11:30~22:00(L.O.21:30)
定休日/月曜日

 

写真・野澤亘伸
ヘアメイク・松岡奈央子

( 週刊FLASH 2023年1月3・10・17日合併号 )

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