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朝ドラ女優「相楽樹」が語る『とと姉ちゃん』3姉妹バンド秘話
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.07.02 06:00 最終更新日:2017.07.02 06:00
「You wanna 酔わないウメッシュ~」
ギターをかき鳴らし、張りのある声でチョーヤの梅酒CMソングを歌い上げる女優・相楽樹。平均視聴率22.8%(関東地区)を誇った朝ドラ『とと姉ちゃん』を観ていた人のなかには、「あの落ち着いた雰囲気の美女がこんなにも堂々とした歌声の持ち主だったとは」と、驚いた人も少なくないだろう。
その美声の持ち主が、舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』(東京・紀伊國屋ホール)で、ついにバンドデビューする。劇中では、主演の内場勝則、松村沙友理(乃木坂46)、千菅春香らを率いるバンドリーダー役でギタリスト&ボーカル担当だ。
「音楽を始めたのは高校1年生のころ。友達にギターの弾き方を教えてもらって、軽音楽部に入部したのですが、そのころには、部員全員が、すでにバンドを組んでしまっていて、私はどこのチームにも入れず。
だから、当時はどうしても聴くほう専門になってしまったんです。高校時代はBase Ball Bearや岡村靖幸さんの曲をよく聴いていましたね。今回の舞台で、ようやく誰かとバンドを組んで一緒に演奏する夢が叶いました」
時に音楽は人間関係を紡いでくれる存在でもあった。『とと姉ちゃん』で3姉妹の末っ子を演じた杉咲花とは、「初対面のときに、何の気なしに好きな音楽の話をしたら、お互いにエレファントカシマシが好きで、自然と意気投合するようになった」という。さらに、ドラマの打ち上げではセッションも実現。
「昨年8月末に、撮影終了をお祝いする会があったのですが、2次会のパーティーホールで(高畑)充希ちゃんと、(杉咲)花と、宇多田ヒカルさんの主題歌『花束を君に』をサプライズ演奏しました。
私と花の伴奏に合わせて、充希ちゃんが歌ってくれるという最初で最後の“3姉妹バンド”の結成でしたね。3人とも音楽が好きというところでも繋がっていたように思います」
最近では、趣味が高じてアーティストを取材する機会も増えてきているそうだ。
「Base Ball Bearの小出祐介さんと対談したり、プライベートでも親交のある在日ファンクの濱野謙太さんとお話しするなかで、アーティストは役者とは別の考え方をしていることを発見しました。
役者は場所や台本や相手が用意されるけれど、アーティストはゼロから歌の世界を作り出す人たちなんです。同じ芸能でも、違いがあって面白いと思います」
音楽に熱を上げすぎ、仕事に支障が生じることもあるという。
「現場に入る前に聴いていると、舞台本番の大事なシーンで、頭のなかに曲が流れてきちゃって、セリフが言えなくなったりすることも。集中するために最近は、本番前に聴くのは控えています(笑)」
相楽樹にとって音楽とは何かと聞くと、「心を奮い立たせてくれるもの」と答えた。彼女の歌声に心動かされるのは、そのポリシーがしっかりと歌に込められているからだろう。
プロフィール
さがらいつき 22歳 1995年3月4日生まれ 埼玉県出身 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や『3人のパパ』(TBS系)、チョーヤ梅酒CM「酔わないウメッシュ」などに出演。その他、最新情報は公式ブログ「この樹なんの樹きになる樹」にて
舞台『FILL-IN~娘のバンドに親が出る~』(http://fill-in.yoshimoto.co.jp/)は、2017年7月13日(木)~23日(日)に東京・紀伊國屋ホールにて上演されます