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LiSA、坂本冬美に明かした「朝風呂で10分声出しがルーティン」…『祝い酒』を歌いたいと直談判も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.22 06:00 最終更新日:2023.01.22 06:00
■コンサート会場でキックボクシング
L キックボクシングです。そこでひと汗かいてから、お風呂に入って、蒸気の中で少しだけ声を出して。その後、メイクをしながらご飯を食べるんですけど、そのときに、メモを取りながら前日の記録映像を見ています。
坂 すごい。でも、まだ時間はたっぷりありますよね?
L そこから、メンバーと打ち合わせをして、リハに向けて発声練習とキックボクシングをして、それからリハです。
坂 それはすごい。1回のコンサートに、どれだけのエネルギーを使っているんだろうと考えると、本当にすごいという言葉しか出てこない。でも、それだけやっているから、あのハイトーンボイスをキープできているんでしょうね。わたしにLiSAさんの曲を歌ってと言われても、絶対に歌えないから。
L いや、でも……私は中域がすごく苦手なんです。
坂 え~~っ!? 嘘でしょう?
L 高い音はバーンと張ってしまえば上に飛んで、強いアタックが出るんですけど、中域をやわらかくしたり、少しセクシーに出すというのがちょっと苦手で。私の楽曲に『炎』というのがあるんですが。
坂 はい、もちろん、知ってますよ(笑)。
L その『炎』は、中域がすごくふくよかな曲で。そのうえ、バラードにも苦手意識があったので、最初すごく不安だったんです。あの曲のよさを生かすには、私じゃないほうがいいんじゃないかと。
坂 いや、いや、それはない。LiSAさん以外の声で聴く『炎』はちょっと想像できない。今でも苦手意識はあるの?
L LiSAの名前で歌わせていただいたことで、自分自身の幅がすごく広がったように感じていますし、ちょっとだけ自信もつきました(苦笑)。
坂 わたしにとって『夜桜お七』や、桑田佳祐さんからいただいた『ブッダのように私は死んだ』がそうであるように、『炎』は間違いなくLiSAさんの元に舞い降りた楽曲ですよ。それがレコード大賞に繋がり、今に繋がってるんだから。
L 冬美さんのように、幅の広い声を出せる方が歌ったらどうなるんだろうというのもあるんですけどね。
坂 だ・か・ら、それは無理ですって(笑)。LiSAさんの歌は、誰もが歌える歌じゃないんですから。それくらい素敵だし、それくらい難しい。わたしは逆に、LiSAさんが『夜桜お七』を歌ったら、どうなるんだろうと思いますよ。絶対にカッコいいはずだから。
L え~~~~っ!? 本当ですか? 歌わせていただいていいんですか?
坂 もちろんですよ。ぜひ、カバーしてほしい。絶対に、情熱的な『夜桜お七』になるはずだから。
L 皆さん聞いてましたよね? 証人になってくださいね。
坂 LiSAさんの歌は、LiSAさんにしか歌えない世界観があるし、LiSAさんが歌ってくれることで『夜桜お七』がどう変化するのか。想像しただけで、ワクワクしちゃう!
L じつはもう一曲、歌わせていただきたい歌が……。
坂 どの曲だろう?
L 私は、冬美さんの『祝い酒』が大好きで。
坂 え~~~~っ!? ちょっと、いや、ものすごく驚いた。LiSAさんの口から、まさか『祝い酒』が出てくるなんて。
L ははは、そんな(笑)。でも、大好きなんです。
坂 『祝い酒』も喜んでいると思いますよ(笑)。じゃあ最後に、今後の目標は?
L 近い未来では15周年。そこでドーム公演ができたら最高だろうなって思ってます。
坂 道はみえている?
L ずっと5年先のことを考えて、スケジュールまで描きながら活動してきたので、道ははっきりとみえています。その未来予想図をかなえられるように、ひとつひとつと向き合いながら、進んでいきたいと思います。冬美さんは?
坂 えっ!? わたし? 具体的な目標はないんですけど、漠然と一日でも長く元気に歌っていられたらいいなぁというのが、目標といえば目標かな(笑)。
さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身 『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、『酔中花』発売中
りさ
1987年6月24日生まれ 岐阜県出身 数々の人気アニメ主題歌を担当し、2020年秋にリリースした『炎』は『第62回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)にて大賞を受賞。現在、自身6枚めとなるオリジナルフルアルバム『LANDER』を発売中
写真・中村 功
スタイリスト(坂本)・小泉美智子
ヘアメイク(坂本)・上田佐紀
スタイリスト(LiSA)・久芳俊夫
ヘアメイク(LiSA)・氏家恵子
取材&文・工藤 晋