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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』倉木麻衣さんーー目をウルウルさせながら「ファンなんですぅ~」と感激のひと言
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.18 06:00 最終更新日:2023.02.18 06:00
ファンとはーー。
国語辞典を引くと、「競技、演劇、芸能などの愛好者で、特定の選手、俳優、歌手を熱烈に応援する人」とあります。
誰かのファンになる。誰かを熱烈に応援する。その気持ちはわたしにも、よ~くわかります。
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トシちゃん(田原俊彦)に青春時代を捧げ、桑田佳祐さんの歌に夢中になり、ビョン様(イ・ビョンホン)に焦がれるあまり、廊下で待ち伏せ……。
最近では、職権を使って(笑)、Snow Manの目黒蓮くんと対談させていただきましたからね、ファン心理に関しては合点承知の助です。
同時に、わたしを応援してくださるファンの方には、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
「冬美ちゃん、頑張って」
「応援しているからね」
おじさま、おばさま、同年代の方々……。温かいお気持ちが心に響きます。
ーーえっ!? 年下ですか?
それが……なぜか、おばさんのわたしと仲よくしてくれる子たちがいて。ももクロちゃん(ももいろクローバーZ)たちは、「冬美ちゃ~~ん!」と呼んでくれるし……そういえば、れにちゃん(高城れに)が結婚したんですよね、れにちゃん、おめでとう!
そしてもう一人。そう、あれはデビュー24年め、カバー曲『また君に恋してる』が、携帯の着うたで200万ダウンロードを超えたという嬉しいニュースを聞いたすぐ後のことでした。
「CXの『僕らの音楽』から、オファーが来ているんですけど……」
電話をかけてきたのはマネージャー。CXというのはフジテレビのことで、『僕らの音楽』というのは、この当時、金曜日23時30分から放送されていた音楽番組です。
「はい、はい」
二つ返事でOKしたのに、なぜかマネージャーの声は怪訝そうです。
「どうしたの?」
「それがですね……倉木麻衣さんと、『また君』をデュエットで歌ってほしいというリクエストで……」
「えっ!? 倉木麻衣さんって……あの倉木麻衣ちゃん?」
「倉木麻衣さんが2人いるとは思えないので、たぶんそうだと思いますが……」
まるでボケ同士の会話です。
「誰かと間違えているんじゃなくて?」
「倉木さんから『冬美さんと』というリクエストみたいで」
ーーなぜ、わたし?
倉木麻衣ちゃんは1982年生まれで、わたしは1987年だから……。えっ!? 5つしか違わないの? そんなはず……あっそうか、1987年はわたしがデビューした年でした(苦笑)。正しくは、1967年生まれだから……15歳差です。でも、その倉木麻衣ちゃんがなぜ? 考えれば考えるほど、謎は深まるばかりです。
謎が解けたのは収録当日でした。タッタッタッ。小走りで倉木麻衣ちゃんが「ファンなんですぅ~」と、かわいい声で言いながら駆け寄ってきてくれて。ご自身のコンサートで、『夜桜お七』を歌うほど好きでいてくれたというのです。
こんなに素敵で、こんなにかわいい子が、目をウルウルさせながら「ファンなんですぅ~」と言ってくださるんですから、嬉しくないはずがありません。
感謝、感激、雨霰。ありがたすぎて、その場に誰もいなかったら、ぴょんと飛び跳ねたいくらいでした。
お人形さんのようだった麻衣ちゃんも、今年でデビュー24年。お互い健康には気をつけて、これからも、ず~~~~っと歌っていきましょうね。
さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋