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オダギリジョー&藤岡弘、共演のAirペイCMをライダーファンがアツく考察「34人OB会の意味するものは?」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.17 20:01 最終更新日:2023.02.18 14:50

オダギリジョー&藤岡弘、共演のAirペイCMをライダーファンがアツく考察「34人OB会の意味するものは?」

 

 俳優・オダギリジョーが出演するキャッシュレス決済システム・Airペイ(リクルート)の新CMが放送され、『仮面ライダー』ファンの間で話題を呼んでいる。CMでは毎回、オダギリが飲食店や骨董品店など、さまざまな店を営んでおり、ある日突然、店を訪れた客が、大口の買い物をしに来るという展開。しかし、キャッシュレス決済を希望する相手に対し、オダギリの店は現金でしか対応できないため「じゃあイイです~」とあっさり断られてしまう……というのが定番パターンだ。

 

 

 現在放送中の「居酒屋編」では、居酒屋店主に扮したオダギリと、俳優・藤岡弘、が電話で親しそうに話しているのだが、藤岡といえば、日本を代表する特撮ヒーローの雄『仮面ライダー』(1971~1973年)の仮面ライダー1号=本郷猛役であまりにも有名。一方、オダギリは「平成仮面ライダー」と呼ばれる新世代のシリーズ第1作『仮面ライダークウガ』(2000~2001年)で、主人公の五代雄介を演じて「イケメンヒーロー」ブームを牽引した。電話越しとはいえ「仮面ライダーの先輩・後輩による夢の共演」が実現したため、世の仮面ライダーファンを興奮させることとなった。

 

 2人はお互いに「藤岡先輩」「オダギリくん」と親しそうに呼び合っている。このような光景をわずかでも目にしてしまうと、われわれ視聴者の知らない空間で、歴代仮面ライダーを演じた俳優同士が、世代を超えて仲よく話し合ったり、集まったりしていることを想像し、ワクワクする感情がわきあがってならない。

 

 CMでは、藤岡先輩から「今年は君の店でOB会やろうと思うんだが……」と大口の注文を持ちかけられ、オダギリ店長が歓喜する展開に。その「OB会」出席の人数を聞かれた藤岡先輩は「34人……かな?」と、タメにタメた重厚なボイスで返答。結局、オダギリ店長の店はキャッシュレス決済が使えず「現金のみ」であることから、藤岡先輩は「ああ~、じゃあいいです」と、途端に他人行儀となって注文を撤回し、オダギリ店長をあわてさせるという、いつものオチになるのだが、この「34人のOB会」という言葉にも、仮面ライダーファンは鋭く食いついていた。藤岡先輩はいかなる基準で「34人」という人数を口にしたのだろうか。

 

 第1作『仮面ライダー』から、最新作『仮面ライダーギーツ』(2022~放送中)まで、テレビ地上波でオンエアされた仮面ライダー作品は全部で34作(単発の『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』も含む)。「OB会」ということで、店主のオダギリが主演した『仮面ライダークウガ』と、現役で活躍している『ギーツ』を除外する(OBではないため)と、32人の「主役ライダー」が該当する。そのうち、1号不在時に日本を守ったもうひとりの主役「仮面ライダー2号」と、『仮面ライダーV3』(1973~1974年)でV3とともにデストロンと戦ったライダー4号「ライダーマン」をカウントに加えると、34人となる。

 

 さらに、作品世界を共有する『仮面ライダーBLACK』(1987~1988年)と『仮面ライダーBLACK RX』(1988~1989年)の南光太郎を「同一人物」と考えると、ひとり減って33人。そして、『仮面ライダーW』(2009~2010年)では左翔太郎とフィリップの「2人」がひとりの仮面ライダーに変身するため、これを合計して、34人となる計算だ。

 

藤岡先輩の「今年は……」発言に注目

 

 50年もの長い歴史を誇る『仮面ライダー』シリーズには、ビデオオリジナル作品『真・仮面ライダー序章(プロローグ)』(1992年)の仮面ライダーシンや、劇場映画で主役を張った『仮面ライダーZO』(1993年)、『仮面ライダーJ』(1994年)、そして配信ドラマとして話題を呼んだ『仮面ライダーアマゾンズ』(2015年)、『仮面ライダーBLACK SUN』(2022年)など、多彩なライダーが生まれているが、どうやらこれらのライダーたちは、藤岡先輩から招待されないのではないかと考えられる。ただ、藤岡先輩の「今年は……」という言葉から推測するに、別な年には、また違った組み合わせで何らかのOB会が開催される可能性もないわけではない。オダギリ店長への注文をすんなり断ったところから、藤岡先輩にはまだ別の心当たり……たとえば同期・後輩の仮面ライダーやその関係者が経営する居酒屋やバーがあり、そこでのOB会を構想していたのかもしれない。

 

 近年の仮面ライダーシリーズでは、ひとつの作品の中でたくさんの仮面ライダーが登場し、それぞれが主義主張を持って激しくぶつかりあうのが主流なので、別な形でライダーのOB会をやるとなると、おそらく人数は34人ではすまないだろう。たとえば、結婚式場のような大型ホールで開催しなければ、人数が収まらないのではないかと心配される。さらには、人間の自由を守る熱い心の持ち主だけでなく、邪悪な闘争心だけで戦う仮面ライダーも、いまではけっこうな数が登場しているため、誰に声をかけて誰を呼ばないか、人選の段階で骨が折れることは間違いない。

 

 2023年は、第1作『仮面ライダー』が最終回を迎えてから50年、さらに2月17日は、シリーズ第2作にして超人気作『仮面ライダーV3』の第1話「ライダー3号 その名はV3!」の放送開始50周年の記念日である。半世紀のアニバーサリーとして、仮面ライダー1号と仮面ライダークウガがにこやかに談笑する空間が垣間見られたことは、仮面ライダーファンにとってこの上なく幸せなこと。いつの世も尽きない「悪」と戦い続けてきた歴代仮面ライダーが夢想してきた「争いや戦いのない世界」が、今回のCMで実現したのかもしれないと思うと、自然と感動の涙がこみあげてくる。

 

(文・秋田英夫)

( SmartFLASH )

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