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秋元真夏、乃木坂46卒業で解き放たれた“重責”初代キャプテン・桜井玲香と相通じていた「リーダーの任務」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.28 17:40 最終更新日:2023.02.28 17:40
2月26日、乃木坂46・秋元真夏の卒業コンサートがおこなわれた。会場の横浜アリーナは1万2000人のファンで埋め尽くされ、“最後の1期生”の門出を見届けた。
秋元は、アイドルとしてマイクを置くと同時に、グループ2代目キャプテンとしての重責からも解き放たれた。
秋元が、初代キャプテンである桜井玲香からバトンを受け継いだのは、3年半前のこと。40人前後が所属する女性アイドルグループを束ねるのが、キャプテンの仕事だ。秋元はどんな役割を担ってきたのだろうか。
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およそ1年前、『N46MODE vol.2 乃木坂46デビュー10周年記念公式ブック』(光文社)の取材で、秋元に話を聞いたときのことだ。グループ史上最大規模となる日産スタジアムでのライブを2カ月後に控えていた、そんなタイミングだった。
キャプテン就任以来、秋元はどのような立ち居振る舞いがこのグループにフィットしているのか、模索していた。そんななか“事件”が起きた。
いまから2年前の全国ツアーでのこと。秋元は、ツアーというもの自体に慣れていない4期生を集めた。キャリアが長い秋元は、4期生たちに伝えるべきことがあると感じた。
「ライブに向けての取り組み方について、伝えたいことがありました。でも、具体的なことを言わず、ざっくりとした注意をしてしまいました。話を聞いた後輩たちは、具体的にどこをどう直したらいいかわからない。そのときの私は、ちょっとピリピリしていたこともあって、言いすぎてしまった。結果、4期生たちの空気が重くなってしまいました」
秋元は、「あー、乃木坂46ってこういう言い方をしちゃいけないんだ」と、ひとつの学びを得た。乃木坂46のキャプテンの任務は、グループの空気を壊さないことである、と。
私は驚いた。初代キャプテン・桜井が過去にまったく同じことを話していたからだ。
桜井に「キャプテンとして意識していることは何か」と聞いた際、彼女は「グループの雰囲気を保つこと」と答えた。
秋元にそれを再度、問うと「玲香から、キャプテンとしてこうしたほうがいいよとか、キャプテン業についてのレクチャーはまったくありませんでした。玲香が卒業するタイミングでのバトンタッチだったから、こちらが遠慮して聞かなかったのこあるんですけど……。私独自のやり方でやってきたのに、自然と考えが似てくるものなんですね」
秋元の卒業を前に、キャプテンのバトンは副キャプテンを務めていた3期生・梅澤美波へと渡された。梅澤はどんなキャプテンシーを発揮していくのか。
秋元がそうだったように、自然と雰囲気重視型の乃木坂46スタイルを踏襲するようになるのか、それとも……。その手腕への興味は尽きない。
(取材・文/犬飼 華)
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