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MEGUMI、最新映画で「娘を殺害された母」役に「親にとって子供って、ひたすら愛する対象なんです」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.03.17 06:00FLASH編集部

MEGUMI、最新映画で「娘を殺害された母」役に「親にとって子供って、ひたすら愛する対象なんです」

 

 3月18日より公開される、映画『赦(ゆる)し』。この映画で「娘を17歳のクラスメイトに殺害された母親」の澄子を演じているのが、MEGUMI(41)だ。

 

 グラビアアイドルからキャリアをスタートさせ、そのトーク力でバラエティ番組を席巻した彼女は、近年は女優業だけでなく、ドラマの企画や製作にも意欲的に取り組んでいる。映画『赦し』での母親としての迫真の演技や、自身の結婚から愛息を授かった後の、仕事スタイルの変化について、語ってもらった。

 

 

「本作で描かれているのは、未成年の殺人という、本当にヘビーな題材。私は複雑な家族の母親を演じることが多いのですが、その中でも、いちばん大変な役でした」

 

 MEGUMIはこの役を、オファーではなくオーディションで勝ち取った。役に対する思い入れは、かつてないほどだ。

 

「いろいろ積み上げていかないと演じられない、難しい役なので、自分にとっては大きなチャレンジですし、役者として成長できるとも思ったんです」

 

 実際に子供と夫を持つ身だが、演技の参考になる部分はあったのだろうか。

 

「未成年の殺人も、現実社会で実際に起きている話ですが、自分の家族とはかけ離れていて、現実味がない題材でした。家族を殺人で失った遺族の方のインタビューを読んだりして、何カ月も勉強しました。

 

『もし、自分の子供がそんな事件にあったらどうしよう』というのは考えましたね。ただ、あまりにも特殊な例なので、自分と夫や子供の関係に重ね合わせる部分はなかったですね。

 

 そういった辛い体験をした親御さんは、『自分まで居なくなってしまったら、自分の子供が生きていたということを、誰も記憶する人がいなくなってしまう』という思いに到達することが多いそうです。親にとって、子供って、ひたすら愛する対象なんです。そこは深く共感できましたね」

 

 

 本作はインド人監督アンシュル・チョウハンによる邦画。現場のすべてが、これまでの映画とは違った、とMEGUMIは言う。

 

「照明、録音、スタッフがすべて外国の方で、国籍もバラバラ。マネージャー、プロデューサー、スタイリスト、ヘアメイクは、撮影現場に立ち入り禁止という環境で撮影したんです。つねに7人くらいの少人数で、監督と言葉も通じないまま、演じていました。そこは、本当に大変でしたね。

 

 ただ、少ない人数だからこそ集中できましたし、言葉が通じないからこそ、おたがいをすごく見て、神経を研ぎ澄ましながら現場に臨めました。いつか自分が映画を製作するときも、少人数で取り組んでみたいですね」

 

 MEGUMIは、ドラマ『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(2022年・テレビ東京系)において、企画とプロデュースを担当。単なる役者に留まらない活動を開始している。

 

「コロナで最初の外出自粛になったころ『このまま待っているだけでは、仕事がなくなる』という、直感めいた危機を持ったです。そのとき、自分たちでLINEで打合せをして、ZOOMで作ったドラマを、Instagramで配信したんです。それで、作る楽しさに目覚めて、プロデューサー願望みたいなものが確固たるものになりました」

 

 仕事に対して「すべて計画を立てて、無駄なく取り組んでいる」とMEGUMI。

 

「金沢で、11年前からカフェを経営していて。それを継続するためには、事業計画書は絶対に必要なんです。それに影響を受けて、芸能の仕事に関しても、毎年、年始には事業計画書を書いてマネージャーさんと共有しています。つねに5年後、10年後を考えて、動いている部分はありますね」

 

 結婚、出産後のほうが、より仕事の幅が広がっているような印象も受ける。

 

「そうですかね。出産後、子育ての時期は仕事をセーブしていたので、周囲からは『最近、出てないね』とか、めっちゃ言われてましたよ(笑)。いまは息子も中学生になって、自分で自分の道を切り開いています。だから、私も仕事を頑張れるんです」

 

 子供とは、母の仕事について語ることもあるという。

 

「自分の出演した作品を観て、素直な感想を話してくれることもあります。子供だから、なんでも言ってくるんです(笑)」

 

 MEGUMI自身には、主役へのこだわりはないという。

 

「すごくふざけた役か、本作のようにハードな立場にいる役か、私の演じる役って、極端なんです。優しい普通の女性とか、10年くらい、演じてない(笑)。主役への憧れは、もちろんあります。でも、出てきて爪痕を残すような、パンチの効いた役って、脇が多いじゃないですか。そういった役を演じるのが、自分は好きなんです」

 

 40代となり、どのような未来を描いているのだろうか。

 

「おばあさんになっても、女優を続けていきたいんです。この国のエンタメって、若い子があくまでもメイン。そこには少しジレンマも感じています。年齢を重ねた自分の居場所を作っていきつつ、日本のエンタメをしっかりと、海外に届けていく。演じるだけでなく、そういった役割も担っていけたらうれしいです」

 

 

めぐみ
1981年9月25日生まれ 岡山県出身 1999年にグラビアアイドルとしてデビュー。2019年、映画『台風家族』と『ひとよ』の演技が評価され、第62回ブルーリボン賞助演女優賞受賞。出演映画『赦し』が3月18日公開、『零落』が3月17日公開

 

写真・福田ヨシツグ
スタイリスト・ Erina Ohama
ヘアメイク・エノモトマサノリ

( SmartFLASH )

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