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堺正章に聞いた古きよきグループ・サウンズ時代「萩原健一は日劇の舞台を角材で壊してた(笑)」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.20 11:00 最終更新日:2023.03.20 11:00

堺正章に聞いた古きよきグループ・サウンズ時代「萩原健一は日劇の舞台を角材で壊してた(笑)」

 

 3月19日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ)に、堺正章さん、岸部一徳さん、西田敏行さんが出演していました。

 

 堺さんと岸部さんは、1960年代後半、若者が熱狂したグループ・サウンズと呼ばれるバンド出身。堺さんはスパイダース、岸部さんはタイガースに所属していて、当時の懐かしい話に花を咲かせていました。

 

 筆者は以前、堺さんにグループサウンズが全盛だった時代の話をお聞きしています。

 

 

「一番人気があったのはタイガースの沢田研二。4~5年後輩だけど、もう圧巻だよね。それは僕らも認めざるをえない。『かっこいいな~俺もタイガースに入ればよかったな』って(笑)。

 

 でも、我々も『夕日が泣いている』がヒットしてからは全国区になりましたから。地方からもファンの方が来るようになって、歓声がすごかったです。歓声の大きさは、堺正章は二番手で井上順さんが一番でした。えらい人気者でしたよ」

 

 また、萩原健一さんもグループ・サウンズ出身で、過激なパフォーマンスが人気だったと言います。

 

「ショーケン(萩原健一)のテンプターズは、どっちかといえばワイルドだった。日劇の舞台を角材を持って壊してたからね」

 

 当時、日劇ウエスタンカーニバルという音楽フェスティバルがあり、人気のグループサウンズが一同に集結し、同じステージで歌ったことがありました。

 

「ウエスタンカーニバルを内田裕也さんが仕切ってて、裕也さんが『ショーケン、お前の立ち位置はあっちだ』と。そしたらショーケンが『なんで俺があそこに行かないといけないんだ、俺はここだろ』みたいな。『真ん中はスパイダースの場所だから、おまえらは端だ』と言われたのが、ちょっと気に食わなかったんだよ。それでショーケンが『あの野郎ぶっ殺してやる!』ってなって。

 

 俺たちも真ん中で歌って、なんかされたらたまんないと思って端の方で歌ってたら、ステージの真ん中だけガラ空きだったよ(笑)。まぁショーケンも、そういうキャラで生きてたというのもあったから。本当はふだんはいいやつだったんだけどね。まぁ若気の至りってとこだね」

 

 堺さんのスパイダースも過激なパフォーマンスをやっていたのでしょうか。

 

「メンバーのかまやつ(ひろし)さんが客席にギターをバーンと投げてましたよ。『いや、かっこいいな、かまやつさん』って思ったら、そのギターがちゃんと帰ってきたという(笑)。その頃のお客さんは、とっても礼儀正しい方たちでしたから」

 

 半世紀以上前から活躍されている堺正章さん、沢田研二さん。なかでもゴールデン帯の番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ)のMCを続けるなど、現在も第一線を走っておられる堺さんは、芸能界の怪物としか言いようがありません。

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

( SmartFLASH )

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