テレビ各局は、2023年4月から始まる春ドラマの準備に追われている。とりわけ業界関係者の間で注目を集めているのが、木村拓哉(50)主演のフジテレビ開局65周年特別企画『風間公親‐教場0‐』(フジテレビ系)と、福山雅治(54)主演の日曜劇場『ラストマン‐全盲の捜査官-』(TBS系)だ。
「ともにトップスターの2人、これまでも数多くの人気作品に出演してきました。そんな2人が同じクールに主演を務めるとあって、どちらが高い視聴率を獲るか、関心を集めているんです。しかも、両者とも最近は俳優として大きな転換期を迎えようとしています」(テレビ局関係者)
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木村拓哉の『風間公親』には、共演者に新垣結衣、北村匠海、染谷将太、白石麻衣など人気者がキャスティングされている。
「木村さんが久しぶりに月9に主演するとあって、共演陣も豪華。スケジュールの調整もたいへんだと聞いています。とはいえ、木村さんの主演作品はここ最近パっとしません。2022年春クールのドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)は、木村さん主演のドラマで初めて世帯視聴率1桁台を2回も出したり、10話を予定していたのに9話に変更されたりと、トラブル続きで予想通りの結果とはいえませんでした。
2023年1月に公開された映画『レジェンド&バタフライ』も、東映創立70周年記念作品として大々的に宣伝されたにもかかわらず、興業収入は目標と言われた30億円にも届かず、最終的に“赤字”になるのではといわれています」(前出・テレビ局関係者)
ここまで失敗が続くと、木村の起用そのものが見直される向きもあるという。
「ギャラは安くありませんし、もし今回のドラマまでこけるようなことがあれば、キャスティングの優先順位は下がりますよね。演技力はたしかにあるはずなんですが……」(前出・テレビ局関係者)
一方、福山雅治の『ラストマン』も、共演陣は大泉洋、今田美桜、寺尾聡、吉田羊と豪華。こちらも、福山の俳優人生がかかっているという。
「福山さんは、4年ぶりにTBS日曜劇場に主演します。最後に主演した連続ドラマは『集団左遷!!』(TBS系)。平均世帯視聴率は10.3%でしたが、1桁台を出すこともありました。とくに心配だったのが、視聴率に比べネットの反応が悪かったことです。『完全なご都合主義でガッカリ』『主演なのに、周りの演技派俳優たちに埋もれている』『福山はもう役者として限界』と、辛らつなコメントばかりでした」(TV誌ライター)
その後、2022年9月に公開された映画『沈黙のパレード』での演技が評価され、報知映画賞主演男優賞を受賞したものの、今回、福山にも“試練”が訪れているという。
「木村さんの『風間公親』は大人気の『教場』シリーズなので、安定した数字は取れるでしょう。対する福山さんは全盲の捜査官という、非常に高い演技力が要求される役を演じます。これが跳ねれば、木村さんには圧勝できるはずです。
しかし、どちらも50代のトップスターですが、やはり年齢的な限界が近づきつつあることは否めません。若手の俳優やアイドルを使った方が個人視聴率を期待できるうえ、本人たちが年相応の渋い演技をしようとしても、若いころから“イケメン”で売ってきたキャリアが、邪魔をしてしまうのです」(前出・テレビ局関係者)
“崖っぷち”の2人。果たして、勝者はどちらになるのか、そもそも勝者は生まれるのか……。
※視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区
( SmartFLASH )