エンタメ・アイドル
坂本冬美の『モゴモゴ交友録』伍代夏子さんーー滋賀から和歌山のゴルフ場まで、杉さまとヘリコプターで飛んで来た!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.08 06:00 最終更新日:2023.04.08 06:00
夏ちゃん(伍代夏子)と、あやちゃん(藤あや子)は、生涯の友であり、親友です。
ん!? でも、この生涯の友と親友の違いって、何?
ーー損得勘定の関係ではない。
なるほど。「今日はわたしが払うから」「いいや、絶対にわたしが払う」と揉めることがあるけど、これって、損得というレベルの話じゃないですよね(笑)。
【関連記事:伍代夏子、シマフクロウを追って一人流氷ツアー「7000枚撮って納得いく写真は3枚」】
ーー秘密の共有ができること。
う~~~ん、これは難しい。2人はもちろん、3人揃うと、なんでもペラペラしゃべっちゃいますから(苦笑)。あっ、でも、お墓まで持っていかなきゃいけない話は別ですよ。きっと、2人も同じだと思います。
ーー自分のダメなところもさらけ出せる。
ダメなところしかないので、これは100%大丈夫です。隠すだけ無駄ですから(苦笑)。
ーー尊敬できるかどうか。
これは二重丸ですね。あやちゃんはもちろん、夏ちゃんは200%尊敬しています。
惚れ込んだらひと筋ーー。外見は、うっとり見惚れるほど美しいのに、内面は男前で、きっぷがよくて姉御肌。
田舎から出てきたばかりで、もじもじもじもじしていたわたしは、東京・新宿にあった「アマンド」で、初めて会ったときから、 “ず~~~~~っと、ついていきます!” という感じでした。
デビュー35年を超え、いまだ中堅といわれるわたしたちが、いつかベテランと呼ばれ、演歌界を背負っていかなきゃいけない日が来ると思いますが、そうなっても、夏ちゃんがいれば大丈夫です。
夏ちゃんが真ん中で、でんと構えるその横で、あやちゃんとわたしは、いつまでもヘラヘラしている(笑)。これが、ほぼ間違いのない3人の未来予想図です。
だって、あー見えて……というのは失礼ですが、東京生まれの東京育ち、都会的な匂いとセンスを身に纏った夏ちゃんは、生粋の演歌人間で。子供のころから、美空ひばりさんと八代亜紀さんが大好きで、聴くのも歌うのも、全部演歌。
夏ちゃんの体をふたつに切ったら、演歌しか出てこないんじゃないかと思っちゃうほど、正真正銘、本物の演歌歌手なんです。
コンサートも、和一色。艶やかな着物姿でステージに立ち、1曲めからラストまで、すべて演歌一本。筋金入りの演歌人間です。
夏ちゃんとの思い出は、それこそひと晩中しゃべってもまだ足りないほどですが、そのなかから、ひとつだけ紹介しましょう。
あれは夏ちゃんが、杉さま(杉良太郎)と結婚したすぐ後のことです。あやちゃんが、和歌山に遊びに来ていたんですが、夏ちゃんから電話がかかってきて。
「今どこにいるの?」
「あやちゃんと和歌山。これからゴルフに行こうって言ってたところ。夏ちゃんは?」
「わたしはね、滋賀」
そう言った直後、向こうで何か話し合っている声が聞こえ、「じゃあ、今から行くから待ってて」という朗らかな言葉が続きました。
いや……あの……待っててと言っても、滋賀からここまで、電車で4時間はかかります。驚愕の言葉が飛び出したのは、4時間も待てないよと思った次の瞬間でした。
「大丈夫、ヘリで行くから」
はぁ!? ヘリって、まさか、ヘリコプター? 嘘だと思いますよね? わたしも思いました。
ところが、です。本当に来ちゃったんですよ。バババババッという轟音とともに、ヘリが到着。
中から、ベタベタ、ラブラブの杉さまと夏ちゃんが、甘い香りをふりまきながら、降りて来たんです。
びっくらこいたのなんのって。ただただ、ア然、ボー然でした。
さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋