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小林明子「『恋に落ちて』最初はボツだったが1年後に復活」

エンタメ・アイドル 投稿日:2017.07.31 20:00FLASH編集部

小林明子「『恋に落ちて』最初はボツだったが1年後に復活」

 

「一癖も二癖もある大人の女性の歌を探している。シャーリーンの『愛はかげろうのように』のような曲を書いてみてくれ。期限は一週間で」

 

 当時、作曲家として活動していた小林さん。レコード会社のプロデューサーからオファーを受けて、ほかのアーティストのために書いた曲だった。

 

「ピアノの弾き語りで歌ったデモテープは好評でしたが、結果はボツ。でも、プロデューサーから『いい曲だから俺が絶対なんとかする』と言われていました。それから一年ほどたったとき、『やっぱり、この曲は君の声で歌うのがいい』と、突然歌手デビューの話が舞い込んだのです。チャンスだとは思ったけど、不安のほうが大きかった」

 

 ドラマ『金曜日の妻たちへIII』(TBS系)の主題歌に決まったことで、歌詞は「不倫」がテーマになった。

 

「テレビ局側は『金妻シリーズは洋楽しか使ってないから英語詞にしてほしい』。レコード会社は『絶対にヒットするから日本語詞で』という双方の思惑がぶつかって。作詞家の湯川(れい子)先生は何度も書き直しして、最終的に日本語と英語が半々になったんです。



 私はヒットするとかまったく考えてなかった。それより、作家として注文どおりの曲が書けた、という満足感がありました。『恋におちて』のヒットがなかったら、日本でふつうにOLをしていたかもしれませんね」

 

<小林明子『恋に落ちて-Fall in love-』>
1985年8月31日発売
作詞:湯川れい子 作曲:小林明子
●ザ・ベストテン初登場:1985年10月10日 8位
●最高位:1位
●連続ランクイン:17週
●売上枚数:95.4万枚(1985年)

 

カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
 歌唱力に自信のある人は、力んで叫ぶように歌う人が多いけど、それだとみんな同じに聞こえてしまいます。歌は気持ちが伝わらないと意味がない。とくに裏声になる部分は声が出なくてもいいので、気持ちを表現してください。

 

<小林明子>
 1958年東京都生まれ。58歳。学習院大学文学部哲学科卒。1984年、ブレッド&バターの『Moon Eyes』で作曲家デビュー。1985年、デビュー曲『恋におちて』がドラマ『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』の主題歌となり大ヒットを記録。日本レコード大賞作曲奨励賞を受賞。1992年よりロンドンに在住、音楽活動を続けている。
Facebook:https://www.facebook.com/akiko.holi


(週刊FLASH 2017年7月25日号)

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