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市川猿之助「君は何をやってもルフィ」原作者がお墨付き
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.07.31 16:00 最終更新日:2017.07.31 16:00
歌舞伎俳優の市川猿之助が、7月25日に『スーパー歌舞伎II「ワンピース」』再演の制作発表に登場した。猿之助は「再演」を開催できることに対して、並々ならぬ思いをもっているようで、こう語っていた。
「歌舞伎というものは、名作と謳われているものも初演からその形があったわけじゃない。何回も繰り返し上演されて、あらゆる俳優の工夫を経て、究極系の形が出てきた。素晴らしい作品を生み出す上で再演を重ねることは必要なんです。
叔父の猿翁から『新作を作ることは簡単にできるが、再演を重ねるような新作を作ることは難しい』と常々言われていたので、興味本位での新作作りは避けてきました。そしてこの『ワンピース』が再演になったことが、すべての答えだと思っています」
再演をやるにあたって、原作者からのお墨付きも得たという。
「原作の尾田(栄一郎)先生とお話しさせていただいたときに、『君は何をやってもルフィにしか見えない。だから大丈夫』という言葉をいただきました。役の心さえつかんでいれば、何をやったっていいという、究極の教えをいただいたようです」
慶応大学文学部の国文学専攻を卒業し、ノンフィクションを愛する読書家でもある猿之助。マンガはあまり読まないのか、脚本と演出の横内謙介氏が、2年前のこんなエピソードを語っていた。
「みなさんお忙しく、打ち合わせもあまりできず、さらには(猿之助が)『原作を読んでいません』という恐ろしい声もあって、ハラハラしていたことを覚えています(笑)」
今回は「その後、原作を読んだのか」という記者からの質問に対して、「ぼくのルフィを見れば、誰しも100%わかることだと思います」と、意味深な返答をしていた。
また、原作『ワンピース』が海外での実写化が決定した件については、「自分のほうがいいという自信はあります。どんなものができるのか楽しみではありますね」と返答。
さらに、「僕が死ぬとき、当たり役に、『義経千本桜 佐藤忠信』『ルフィ』とあるのは、いいじゃないですか」と自信を覗かせていた。