FLYING KIDS、BEGIN、人間椅子ほか、数多くの人気バンドを生んだ『いかすバンド天国』(TBS系)。本格派からイロモノまで、平成の音楽シーンに伝説を残したアーティストたちの今を直撃だい!
今回話してくれたのは、 ベストキャラクター賞(1989年5月27日出演)を手にした「マサ子さん」のボーカル・マユタン。
関連記事:カブキロックス・氏神一番 デビュー時の契約金は「1億3000万円」だった! 【伝説の“イカ天バンド”に会いたい!】
■ぬいぐるみが歌詞の主人公だった……
映画『明日に向って撃て!』(1969年)の主題歌でバート・バカラック作曲の『雨にぬれても』を大胆にカバーしたガールズバンド「マサ子さん」。『雨にヌレテモいーや』とタイトルこそ原曲の雰囲気を漂わせているが、日本語詞はまったく別の世界観だ。
「戦略ではないです。私が小学生のころ『雨にぬれても』が大好きで、よく縦笛で吹いていたんです。その数年後に、なぜか歌詞をつけて歌ったんですよね(笑)。ライブでもよくやっていたので『イカ天』もこれでいいんじゃない?って軽い気持ちで選びました。バンドリーダーが羊のぬいぐるみの『みんちん』で、この歌詞は『みんちん』を主人公にして書いたんです」
自由なマユタンは、現在も音楽活動を続けつつ、ナレーターやイラストレーターなどとしても活動している。
「『イカ天』に出たことで、今でも愉快なミュージシャンとつながりがあるのは、幸せなことですね」
写真・木村哲夫、長谷川新