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登坂淳一アナ(51)凍結保管した受精卵で年子のパパに「下の娘はまだ1歳。一緒に過ごせる時間は短いかも、だけど」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.04.22 06:00FLASH編集部

登坂淳一アナ(51)凍結保管した受精卵で年子のパパに「下の娘はまだ1歳。一緒に過ごせる時間は短いかも、だけど」

すぐに抱っこをせがんでいた長女だが、2歳を前にして急成長。自分が生まれたときの動画を見て、涙ぐんだという(写真は’22年1月)

 

「人生100年時代」では、キャリアを積んでから結婚、出産を迎えることも珍しくない。元NHKで、フリーアナウンサーの登坂淳一(51)も、アラフィフで父になった。

 

「人生観が変わりました。子供を育てるまでは、知らなかったことがたくさんありましたし、自分が『こんなふうに思うんだ』という発見もありました。自分の中で、自然と子供への愛情が湧いてくるんです。年を重ねることが、希望ある未来へ向かっているように感じられます」

 

 

 2021年4月に長女、翌2022年5月に年子の次女に恵まれた登坂。だが、そこに至る道程は平坦ではなかった。

 

「2019年に僕が40代後半、妻が30代後半で結婚しました。『子供を持つなら早めがいいね』と、2人で話していました」

 

 産婦人科で検査したところ、夫婦ともに不妊症ではなかったが、自然にまかせた妊娠を待つには年齢的なリミットを感じ、不妊治療を選んだ。

 

「最初に看護師さんが、これからどういうことをやっていくのかを一つひとつ、とても丁寧に説明してくださったんです」

 

 説明の間、看護師は登坂の顔をたびたび見つめた。

 

「何度も私を見るので、『なんだろう?』と気になっていたんですが(笑)、最後に『いちばん大切なことは、夫婦で一緒に取り組むことなんですよ』と。夫がどれだけ不妊治療に積極的なのか、理解しているのか、一緒にやろうと思っているのかを確認しながら説明してくれていたんだな、とわかったんです」

 

 検査で妻に「チョコレート嚢胞(のうほう)」という子宮内膜症があることがわかり、治療の方法は体外受精を選択した。

 

「3回の体外受精をしましたが、そのうち2回は流産してしまい、残る1回は着床しませんでした。そのたびに2人で肩を落とし、次へのモチベーションを保てないときもありました。それでも、2人で同じ方向を向いていたから進むことができたと思います」

 

“夫婦で一緒に取り組む” 決意を、医師がしっかりサポートしてくれた。

 

「2人で不妊治療をしているとはいえ、やはり妻への負担のほうが大きく、妻は肉体的にも、精神的にもきつかったと思います。結果を出せないときも、担当医の方は原因を考え、次はこうしようと提案してくれました。そのおかげで、『未来に繋がることをやっているよね』という気持ちになれました」

 

 そして、4回めの体外受精が妊娠へと繋がった。

 

「妊娠が判明しても、流産の経験が頭をよぎり、喜びと不安が入り交じった感覚でした。妊娠7週めくらいで心拍を確認でき、その後は1週ごとに少しずつ不安が小さくなっていって、育まれていく命をとても愛おしく感じました」

 

 喜びを噛み締める一方で、妻は重いつわりに苦しんだ。

 

「妻の背中をさすってやりながらも、それしかできないことをもどかしく感じました。自分なりにいろいろと調べて、食欲がないときはスポーツドリンクを買ったり、そうめんを作ってあげたり。そのころの妻は、そうめんしか食べられなかったので、今は『つわりを思い出すから食べたくない』と言っています(笑)」

 

 そして妻は、無事に臨月を迎えた。出産はコロナ禍の真っ只中だったが、登坂はPCR検査を受けたうえで、出産に立ち会うことができた。

 

「生まれたばかりの子供を抱いて、2人で新しい命を迎えることができた喜びと、大変なつわりを乗り越え、無事に産んでくれた妻への感謝で、すごく泣けてしまいました」

 

 長女が誕生してすぐ50歳になった登坂。新米パパとしての日々が始まった。

 

「パパママ学級などがすべて中止になっていたので、自分で調べて準備していたんですが……。特に沐浴(もくよく)が難しくて、よけいなところに力が入ってしまって、長女が怖がるんです。横で見ていた妻から『あなたは自分の腕しか洗ってない(笑)』と言われながらも、だんだんと慣れてうまくできるようになりました」

 

 長女が生後3カ月を迎えるころ、不妊治療を受けたクリニックから連絡があった。

 

「長女の不妊治療のときに、体外受精でできた受精卵が1つ、凍結したまま保管してあるとのことでした。妻と話し合い、長女にとっても、将来 “バディ” となるきょうだいがいたほうがいいのではないかと考え、夫婦の希望で2人めの妊娠に至りました」

 

 もうすぐ長女は2歳、次女は1歳を迎える。4人家族となった登坂家は、いつも賑やかだ。

 

「本当に笑いの絶えない日々です。毎日、何度も幸せだと感じます。長女を授かったのは50歳目前で、先のことを考えると、不安に思うこともありました。若くして父親になる人と比べると、一緒にいられる時間は短いかもしれないけど、そのぶん中身を濃くしたいと思っています」

 

「2人の娘の成長を見守るために、健康維持のトレーニングを欠かさない」という登坂。ブログ「白髪のパパ」で垣間見ることができる登坂の父親としての顔は、驚くほど若々しい。

 

取材&文/吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

 

とさかじゅんいち
1971年生まれ 1997年にNHK入局。「麿(まろ)」の愛称で人気となり、2018年、フリーに。2022年、『スパイめし』(チャンネルNECO)でドラマ初主演。現在、『週刊 プライムオンラインS』(BSフジ)などに出演

( 週刊FLASH 2023年5月2日号 )

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