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【坂本冬美×ももいろクローバーZ】アイドル界のタブーに演歌の女王がツッコんだ「4人って、本当に喧嘩したことないの?」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.04.29 06:00FLASH編集部

【坂本冬美×ももいろクローバーZ】アイドル界のタブーに演歌の女王がツッコんだ「4人って、本当に喧嘩したことないの?」

坂本冬美のことをメンバー全員が「冬美ちゃん!」と親しみをこめて呼ぶ

 

“演歌” の枠を超え、歌の道を走り続ける坂本冬美と “アイドル道” をひた走る、ももいろクローバーZの夢の共演! 後編は、どんなことが飛び出す!?

 

――前編では、ももいろクローバーZのライブについて語っていただきましたが、冬美さんは10年前、埼玉・西武ドームで開催された『ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会〜星を継ぐもも vol.2 Peach for the Stars〜』のシークレットゲストとして同じステージに立っています。

 

 

坂本 何に驚いたって、リハーサルから全力で歌って踊ってですから。それも楽しそうにやっているのを見て、ただものじゃないぞ! と。

 

百田 いや、いや、いや。

 

坂本 それでね、心配になったから「大丈夫?」って声をかけたらーー。

 

佐々木 誰が何を言ったんですか?

 

坂本 みんなが声を揃えて、「大丈夫です。だって、私たち若いですから」って。

 

高城 それ、言いそう。

 

玉井 10年前の私たちなら、言ってると思う。

 

百田 私たちもびっくりしたんですよ、イヤモニから流れてくる冬美ちゃんの声を聴いて。

 

坂本 どういうこと?

 

百田 冬美ちゃんが一緒にトロッコに乗って『走れ!』を歌ってくださったじゃないですか。その声があまりにも衝撃で……私たちの歌って、こんなにいい歌だったんだと。それに気づかされた瞬間、愕然となって、リハが終わったあと、会議にまでなったんですから。

 

玉井 ボイトレの先生から、すごい人はこういうふうに歌えるんだよ。だから、みんなも頑張ろうねって言われて。

 

高城 最後に、みんなで「頑張ろう!」って励まし合って。

 

坂本 本当!? 

 

百田 本当です。やっぱり本物はすごい! と。

 

高城 本番でも、冬美ちゃんが登場した瞬間、空気が一変しましたからね。

 

玉井 モノノフさんたちにとっても衝撃だったと思います。
15周年の打ち上げを4人でやりたい!

 

坂本 前から不思議に思っていたことがひとつあって。いつ見ても4人は仲よさそうなんだけど、喧嘩はしないの?

 

佐々木 しないですね。

 

玉井 記憶にある限りでは、一度もないです。

 

百田 4人全員、それぞれ性格が違うから、喧嘩にはならないんじゃないかな。

 

佐々木 そうかも。4人が同じクラスだったとしても、この4人が仲よくなることはないような気がするし……。

 

坂本 それなのに、喧嘩しないほど仲がいいんだ?

 

高城 ですね。たまに喧嘩をするのは母親とくらいです。うちはへんな親子で、仲がいいときはべったりなのに、喧嘩するとTシャツがビリビリになるくらい取っ組み合いの喧嘩になるんです(苦笑)。

 

坂本 ちょっと待って。Tシャツがビリビリって、お母さんの!? それともれにちゃんの?

 

高城 どっちも、です(笑)。で、決まってお父さんが間に入って喧嘩を止めようとするんですけど、2人から「うるさい!」と、怒鳴られて終わるという。

 

坂本 はははっ。すごく、れにちゃんぽいけど(苦笑)。

 

百田 私からもひとつ質問があるんですけど、歌詞を間違えたり、振りを間違えたりすることがあると思うんですけど、そういうとき、冬美ちゃんはどうしているんですか?

 

坂本 お客さんに「ごめんなさいね」と謝って、一度袖に引っ込んでやり直すこともあるけど、気にせず歌っていれば案外気づかない方が多いので、歌い続けることが多いかな。ももクロちゃんは?

 

百田 私たちは、誰かが間違えたら、間違えたほうに寄っていくというルールがあって。間違えているんだけど、全員が間違えているので、結果、合っていることになるという。

 

玉井 誰かが1サビのところで間違えて2サビを歌ったら、全員が2サビを歌っちゃうみたいな(笑)。

 

高城 立ち位置を忘れたら、どこでもいいから空いてる場所に入るというのもあります。

 

玉井 自分が間違えても、ほかのメンバーがカバーしてくれるので、失敗したらどうしよう? と思いながらステージに立つことはないですね。

 

佐々木 で、あとでツッコミを入れて、みんなで笑って終わりという。それが、ももクロのスタイルです。

 

坂本 それが、15年続けてきた重みなんだろうね。じゃあ最後に、15周年の今年も含めて、これからやってみたいことをひとつずつ教えてください。最初は……れにちゃんから。

 

高城 そうですねぇ……私は4人で海外に行ってみたいかな。なんにもしないで、だらだらするというのでもいいから。

 

佐々木 行くとしたら、どこに行く?

 

坂本 それは、あとで4人で相談してもらうとして(笑)、次、彩夏ちゃんは?

 

佐々木 私は15周年の打ち上げがしたいです。

 

百田 したい、したい!

 

高城 乾杯しよう!

 

玉井 絶対にやろう!

 

坂本 じゃあ次、しおりんは?

 

玉井 私は、ヒット曲を作りたいというのがあって。自分で言うのもあれですけど、ももクロにはいい歌がいっぱいあるんですよ。それを知ってもらうためにも、誰もが知っている、誰もが口ずさめるヒット曲を作りたいです。

 

坂本 ヒット曲は、わたしも欲しい(笑)。

 

玉井 ですよね。最後はリーダーに締めてもらいましょう。

 

百田 う〜〜〜ん。なんだろう? 友達にもよく怒られるんですよ。“何がしたい?” と聞かれて、3秒たってもひとつも出てこない人生なんて、つまらない人生だよって。

 

佐々木 早くおうちに帰って、今ハマっている「Netflix」を観たいというのはナシで。

 

百田 やめて〜、そういうことを言うのは。ありました!!

 

坂本 何、何?

 

百田 いつか、私たちじゃない誰かが演じる、ももクロの作品を見たいなと思っていて。

 

高城 それって、私たちのライブが見られるってこと?

 

佐々木 自分たちのライブを自分たちが見るというのは、永遠の夢のようなものだから、それが実現したら嬉しい。

 

百田 でしょう!? ということで、それにします!

 

玉井 では最後に、冬美ちゃんのやりたいことを聞いて終わりにしましょう。

 

坂本 ヒット曲は欲しいけど、この年になると、それ以上に歌える場所や聴いてくださる方がいるだけで幸せなので、一日でも長くこの幸せが続くといいなと、それがわたしの願いです。

 

「ステージ本番前に、わたしが最終的に “よし、行くぞ!” と思うのは、着物を着て、髪を結って、帯をぽんとひとつ叩いたときなんだけど、ももクロちゃんたちは?」

「本番前にスイッチが入るのは、衣装を着てみんなでステージ袖にスタンバイして、お決まりの号令をかけ合った、その瞬間です」

「でも、大きい会場で、登場する場所がバラバラだったりすると、たまに、そのルーティンを忘れることがあって(苦笑)」

「そういうときは、近くにいるメンバーと2人だけで号令をかけ合ったり、反対袖にいるメンバーと手を振り合ったりしてーー」

「ある、ある。それで、目を合わせて。目があっただけでも、気合が入るんですよね。“よしっ! 行くぞ!! ” みたいな感じで」

撮影前から、それぞれお気に入りの韓流ドラマの話で大盛り上がり。「ねぇ、だから言ったでしょう。今日はモゴモゴ対談というより、女子会のようになるって(笑)」(坂本)

 

さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身 『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、『酔中花』が発売中

 

ももいろクローバーZ
百田夏菜子玉井詩織佐々木彩夏高城れにの4人によるガールズユニット。デビュー15周年となる2023年5月16、17日、東京・国立代々木競技場第一体育館でのアニバーサリーライブをはじめ、15周年を記念した全国ツアーを展開、シングル、アルバムをリリースする

 

写真・福田ヨシツグ 
取材&文・工藤晋 

 

スタイリスト・小泉美智子(坂本)、寄森久美子(WONDER STYLE)(ももクロ)
ヘアメイク・岡崎じゅん(坂本)、チエ、もとこ、白井ユリ、斉藤 弓(KIND)(ももクロ)

( 週刊FLASH 2023年5月9日・16日合併号 )

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