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遠山景織子『若者のすべて』で木村拓哉のストーカー役に「木村さんの気配りに感銘を受けました」【1990年代ドラマ「人気女優」の撮影秘話】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.29 06:00 最終更新日:2023.04.29 07:00
「大ファンだった吉田栄作さん目当てで、『クリスマス・イヴ』(1990年、TBS系)を観ていたら、その作品のヒロインに心を奪われたんです。私も“仙道(敦子)さんみたいになりたい”って」
3年後、遠山景織子は作品に出る側にまわった。
1993年、女優デビュー作の映画『高校教師』では、暴力やレイプシーンにも果敢に挑んだ。
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「翌年に初めて出演したドラマ『いつも心に太陽を』(TBS系)の演出家が、映画と同じ吉田健さんでした。表からは見えない悲しみや孤独……内面からにじみ出る演技を求められました。美人局(つつもたせ)で誘惑する場面では、映画『氷の微笑』のシャロン・ストーンのように、深いスリットの入ったスカートを穿いて、鏡の前で脚を組むシーンを覚えています(笑)」
1994年には木村拓哉、萩原聖人ら、トップスターが勢ぞろいする『若者のすべて』(フジテレビ系)にも出演した。
「私は、木村さんのストーカーみたいな役でした。現場での木村さんは、スタッフやキャスト全員に気配りをする方で、まわりのことをつねに考える姿勢に感銘を受けました」
このとき、遠山は20歳。テレビが活気にあふれ、そして日本が華やかだった最後の時代に、誰よりも輝いていた女性のひとりだった。
とおやまきょおこ
1975年生まれ 東京都出身 映画『高校教師』でブルーリボン賞新人賞、日本アカデミー賞新人賞。バラエティ番組『笑う犬の生活』(フジテレビ系)では、コントにも才能を発揮。現在も数々のドラマや舞台に出演
取材&文/鈴木隆祐