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松村和子「『帰ってこいよ』売れすぎてレコード会社が困惑」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.08.07 16:00 最終更新日:2017.08.07 16:00

松村和子「『帰ってこいよ』売れすぎてレコード会社が困惑」

 

「レコード会社は、『売れすぎてる。このへんで止まってくれ』って言っていましたね。あまり売れすぎると次に繋がらないからって。当時18歳の私は、売れればいいじゃんって思ってた」

 

 振り袖姿で三味線を弾きながら演歌を歌う。鮮烈なデビューを果たした松村さんはもともと、民謡歌手だった。

 

「初めてこの曲を聴いたのは16歳のとき。作曲家の一代(のぼる)先生がピアノの弾き語りで歌ったデモテープでしたが、なんだこれ、いつの時代の歌なの? って印象で。後日、アレンジされたカラオケが届いて、家族と一緒に聴いたら『これは売れる!』と盛り上がりました。

 

 最初のデモとは違って出だしからインパクトが強かった。ジャケ写は北海道の街の写真屋さんで撮影したもの。民謡歌手時代の宣伝用でしたが、これを超える写真は撮れない、と採用されたんです。

 

 この曲が大ヒットして、私の夢が2年ですべてかないました。メジャーデビュー。『夜のヒットスタジオ』出演。憧れだった野口五郎さんと共演。『紅白歌合戦』出場。だから残りの人生はおまけみたいなもの。おまけが長いけど(笑)。

 

 私にとっての『帰ってこいよ』は永遠の課題曲。ずっと歌い続けていると、歌に垢みたいなものがついてくる。そんなとき、最初に歌ったレコードを聴き直してみる。とてもナチュラルな歌い方で、今聴いても完璧なんです」

 

<松村和子『帰ってこいよ』>
1980年4月21日発売
作詞:平山忠夫 作曲:一代のぼる
●ザ・ベストテン初登場:1981年1月8日 5位
●最高位:4位
●連続ランクイン:5週
●売上枚数:68.3万枚(1980~1981年)

 

<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
 この歌は臭く歌っちゃだめ。こぶしも、意図的ではなく、素直に歌うようにしましょう。「あかねのそーらで」の「あ」「そ」の音で気合を入れて強く歌うのもやめましょう。演歌という意識を持たずに、伸び伸び歌ってください。

 

<松村和子>
 1962年北海道生まれ。55歳。中学卒業後、父が経営する芸能プロダクションに入り、民謡歌手としてキャリアをスタート。1980年、『帰ってこいよ』でメジャーデビュー、日本レコード大賞新人賞受賞。1981年、『紅白歌合戦』出場。公式HP http://www7b.biglo be.ne.jp/~kazuko-matsumura/
(週刊FLASH 2017年8月1日号)

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