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さらば東ブクロ、高3で書いた作文を書籍化したら即完売! 2ページ1700円がフリマアプリでは「1万円」に
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.08 18:58 最終更新日:2023.05.08 19:06
お笑いコンビ『さらば青春の光』の東ブクロが、高校3年生のときに書いた作文を書籍化した、わずか2ページの『笑いについて』(幻冬舎)が、フリマアプリで1万円で落札される異常人気となっている。なぜ、そんな事態になっているのか?
発端は、3月に彼らの公式YouTubeチャンネルのドッキリ企画として、東ブクロが文集に寄せた作文『笑いについて』が公開されたこと。「【ドッキリ検証】ブクロが高三の時に書いたイタ過ぎる作文を有名人のnoteだと騙して読み上げたら気付くのか!?」という企画で、かもめんたる・槙尾祐介がnoteで発表したものとして、東ブクロの作文が読み上げられた。
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東ブクロの行っていた高校は、ことあるごとに文集を書かせる高校だったという。そんななか、高校3年生の東口宜隆(よしたか)少年(東ブクロ)が書いた『笑いについて』は、当時からお笑い芸人を志し、自身をある種の“変人”と認めていた東口少年が、お笑いに対する分析を1300ワードにまとめたもの。先生からの質問に毎回、ボケ返したい衝動や、まわりから変人扱いされることへの葛藤をつづったうえで、高校3年生らしからぬ「だが、変人で結構」というパンチライン(相方・森田哲矢いわく)が飛び出す内容だ。
森田が作文を読み上げていくなかで、さすがに自分の高校生のときの作文であることには気づいた東ブクロだったが、森田やスタッフらに、さんざん作文をイジり倒されたこの回は好評を博し、視聴回数は109万回を突破した。
すると、さらなるドッキリ企画として、4月30日、公式YouTubeチャンネルで「【サプライズドッキリ】ブクロが高3の時に書いた文集を本人に内緒で出版!謎告知だけで即売会に何人集まるのか!?」という企画が敢行されたのだ。
このドッキリ企画のためだけに、幻冬舎がハードカバー仕様の書籍を、1000部製作(さらに書店販売用とネット販売用に2000部製作)。ハードカバーにもかかわらず、2ページしかないため、すべて幻冬舎によって手作りされたという。なお、著者は「東ブクロ」ではなく、あくまで高校3年生のときの「東口宜隆」のため、著者プロフィールは「高校2年生まで抑えていたお笑いへの欲求が3年生になり爆発。文化祭で漫才を披露、卒業文集ではボケまくるなど積極的に活動」となっている。
こうして、東ブクロ本人も知らないところで製作された書籍『笑いについて』の即売会の会場は、コンビの事務所からほど近い、五反田TOC。何がおこなわれるかは知らぬまま、森田のTwitterで告知された《日曜日(4/ 30)、五反田に来ませんか?》のツイートだけを頼りに会場に詰めかけたファンは、ふたを開けてみれば1000人超えの大盛況。その場で初めて、森田の口から『笑いについて』の書籍化が発表されると、集まっていたファンたちは大ウケ。本を購入したファンへは購入特典として「だが、変人で結構」のステッカーが東ブクロ本人から手渡される即売会となった。
当日まで内容を知らされていなかったうえに、総ページ数2ページで税込み1700円という価格にもかかわらず、用意された1000部は、なんと完売となった。「さらば青春の光」の根強い人気を、まざまざと見せつける結果となった。
幻冬舎が製作した残りの2000部については、5月16日から紀伊國屋新宿書店ほか、ネットでも販売される予定とのことだが、待ち切れないのか、フリマアプリでは特典ステッカーつきですでに1万円で落札されているケースも出ている。しかも、本の内容は、すべてYouTubeで明かされているにもかかわらず、5月8日時点でAmazonの本の売れ筋ランキングで上位に食い込んでいる。
高校生のときの作文が、20年たって書籍化されるとは、東ブクロ本人ですら想像できなかっただろうが、この試み自体が笑いとして成立していることについては、東ブクロもさぞかし本望なことだろう。もしかしたら彼らは、新たなビジネスモデルを生み出してしまったのかもしれない。
( SmartFLASH )