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浅川梨奈 「バリキャリ」演じる女優の素顔はかなりのオタク気質“相棒”は「妖精ポルン」のぬいぐるみ

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.05.13 06:00FLASH編集部

浅川梨奈 「バリキャリ」演じる女優の素顔はかなりのオタク気質“相棒”は「妖精ポルン」のぬいぐるみ

『ふたりはプリキュア』に登場した妖精ポルンのぬいぐるみは浅川梨奈の宝物

 

 戦隊ヒーローにアニメやディズニーのキャラクター……誰でも一度は、それらのぬいぐるみを胸に抱き、うっとりとした経験があるはずだ。

 

 でも、しかし――。今回、浅川梨奈(24)の相棒として、初めてその姿を現わしたヒソモノ――『ふたりはプリキュア』に登場した妖精ポルンのぬいぐるみは、彼女と一緒に過ごしてきた時間も、はかり知れない想いも、はるかに想像を超えていた。

 

 

「どこに惹かれたのかも、いつ買ってもらったのかも覚えていないんですけど、気づいたときにはもう枕元にいて。うれしかったことも、悲しくて泣いたことも含めて、私のプライベートを知り尽くしているのが、このポルンです(笑)」

 

 現在、女優として、映画、テレビ、舞台で活躍している浅川。台本を読むときも、スマホをいじっているときも一緒。寝るときは、浅川の腕に抱かれ、寝顔を見守ってきた。

 

「撮影で家を空けるときは、当然、連れて行きます。ハワイ、ロサンゼルス、台湾……海外でも一緒。20年間、ず~~~~っと一緒です」

 

 真っ白だった体は薄汚れ、ほころびも目立つようになってきたが、それでもポルンへの愛は揺るがない。

 

「4年くらい前だったかな、『ぬいぐるみの病院』というのを見つけて、すぐに申し込んだんですけど、それからずっと順番待ち状態で(苦笑)。病院に預けている期間はちょっと寂しいですけど、生まれ変わって私の元に帰ってくるんだと思えば、それも我慢できそうな気がします(笑)」

 

 この“ポルン”が浅川の親友、バディ、相棒だとすると、もうひとり(?)の“ぽるん”は浅川の愛息で、目に入れても痛くないオスネコだ。

 

「ネコを飼うと決めたときに、自分の中で3つの条件があって。ひとつめは、私がネコアレルギーなので、アレルギーが出にくいネコということで、サイベリアンが浮上。2つめは、グレーで、甘えん坊の男の仔がよかったので、まずこの条件に合うネコを探しました」

 

 問題は3つめ。“ぽるん”という名前に合う仔……というのが超難題だった。

 

「最初の2つの条件に合う仔はいたんです。でも、私にとっては“ぽるん”じゃないんです。さすがにその条件には無理がある? うん、そうかもしれません。でも、違うものは違うんですよ、やっぱり」

 

 探しはじめてから3度、桜が散り、4度めの桜がその蕾を膨らませたころ、突然、運命の出会いがやって来た。

 

「見た瞬間でしたね。この仔は“ぽるん”だと。大袈裟かもしれないですけど、私はこの仔に会うために、いままで生きてきたんだ。このネコは、ぽるんとして生きるために生まれてきたんだと、本気でそう思いましたから」

 

 それから3年。いま、浅川の自宅には、ぽるんとみるく、2匹の男の仔が同居している。

 

「マイペースでどこででも寝ちゃうぽるんは、私に生き写しです。自分がいちばんにかわいがられないと、すぐにやきもちを焼いちゃうみるくは、私のいやなところを抜き取ったような仔なんです(苦笑)。どっちもすごくかわいくて、どっちも大好きです!」

 

 ポルンとぽるんとみるく。コロナ禍にスタートした4人(?)での新生活は、これまでにはなかった刺激を浅川に運んできた。

 

「デビューして10年、ず~っと壁にぶちあたり、ひたすらもがき続けている感じですが、家で私を待ってくれている仔がいると思うだけで、仕事のモチベーションも上がるし、楽しいと思えるようになって。『よし、明日もがんばろう!』みたいな(笑)」

 

 変に構えず、自然体で「いまは、自分の中から出てくる言葉や動きを楽しんでいます」と話す浅川の最新作は、5月12日に公開される映画『おとななじみ』だ。

 

 スクリーンの中で浅川が演じるのは、バリキャリのデザイナーで、恋多きモテアネゴ系女子、小戸森美桜。撮影中は、美桜として生き、監督のOKという声とほぼ同時に、ポルンとぽるんとみるくが待つ自宅にダッシュ。エネルギーを満タンにして、また翌日の仕事に臨むという充実した生活のなかで、美桜を演じ切った。

 

 浅川梨奈、24歳。本人的にはまだ24歳!? もう24歳?

 

「学生のころは、イェ~イ! チョーハッピー!! みたいなノリのギャルを理想の姿として思い浮かべていたんですけど(笑)、実際にはそんなこともなくて。チョーひきこもりの、オタク気質の、クソ真面目人間で、人ってそんなには変われないんだなと思っている、今日このごろです(笑)」

 

 6月15日から上演される音楽劇『ブンとフン』をはじめ、2023年も仕事が目白押し。そんな浅川の究極の目標は、ディズニーのプリンセスになることだという。思い続け、努力し続けていれば、いつか絶対に、その夢はかなう……はずだ。

 

あさかわなな
1999年4月3日生まれ 埼玉県出身 2016年『14の夜』で長編映画初出演。5月12日公開の映画『おとななじみ』、6月15日から上演される音楽劇『ブンとブン』など、多くの作品に出演予定

 

写真・柏木ゆり 取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2023年5月23日号 )

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