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市川猿之助「パワハラ疑惑」に「管轄の現場では出てきていない」発表の所属事務所へ「管轄とは」を聞いた
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.24 17:20 最終更新日:2023.05.24 17:20
連日、メディアを騒がせている、市川猿之助をめぐる事件。5月23日、猿之助の所属事務所「ケイファクトリー」が、公式サイトを通じてコメントを発表した。
事件は、5月18日、歌舞伎俳優の市川猿之助が、両親である段四郎夫妻とともに自宅で倒れているのが発見されたところから始まった。両親は死亡が確認され、猿之助は19日に退院。18日発売の『女性セブン』では、猿之助のセクハラ・パワハラ疑惑が報じられていたことから、一家心中を図ったとみられている。猿之助は、事件について「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と、警視庁に説明したと報じられている。
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事態をうけ、所属事務所「ケイファクトリー」は公式サイトにコメントを掲載した。
《先日来、一連の事象に関する様々な報道がされておりますが、今なお当局等による対応が続いており、弊社としても要請に応じた協力をしつつ、松竹様と連携をとり、慎重に各方面からの情報把握に努めているところでございます。》
《一部報道にありましたハラスメントに関しましては、今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません。今後は弊社管轄内の関係各社現場に関しましても慎重に調査を進めていく次第です》
現時点での報告ではあるが、いったんは疑惑を否定した形となった。だが、SNSではこのコメントに対し《マネジメントの範囲を示して欲しい》《なら、家族で何故生まれ変わろうと》と、疑問を深める声が相次いだ。
実際、「弊社管轄の現場」とはいったいどの範囲を指すのか。事務所に問い合わせたところ、担当者はこう回答した。
「基本的には、歌舞伎以外の映画、ドラマ、CMなどを管轄しております。まったく歌舞伎に触れないわけではなく、歌舞伎興行の宣言に関するバラエティ出演や、インタビュー取材などは弊社が承っているものもございます。ただ、原則的には歌舞伎、自主公演的なもの以外の業務という形です。そのため、歌舞伎興行の範囲でおこなわれた行為に関しては、把握がむずかしい状況です」
「女性セブン」で報じられたのは、舞台で共演した役者や劇場スタッフに過剰な性的スキンシップを求め、拒否すれば役は仕事が回されないという、おもに歌舞伎界周辺にまつわる内容だった。事務所の管轄が「原則、歌舞伎、自主公演以外」である以上、今回のパワハラ疑惑の否定コメントに意味はあっただろうか。
24日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、元衆議院議員の金子恵美は「世のなかがこれだけ騒いでいるなかで、事務所として『現在は確認していない』と、なにかしら途中経過を見せたのは、何も言わないより、この一件に向き合おうとしている姿勢は見せていると思う」としつつ、「一方で、ご本人の聞き取りをしていない、管轄外のハラスメントに対してここまで断定的な発表をするっていうのは、正直、幕引きを図ろうとしているように見え隠れする」と指摘している。
24日、あらためて警視庁が事情聴取をおこなっていると報じられた猿之助。緊急搬送に至るまでの経緯や、疑惑に対する事実関係など、事態の解明が待たれる。
( SmartFLASH )