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『エンタの神様』出演芸人がオリラジ中田「松本人志批判」を覚悟の実名擁護「たしかに審査員やりすぎ」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.04 17:20 最終更新日:2023.06.04 17:20
5月29日、オリエンタルラジオ・中田敦彦がYouTubeに投稿した動画が、お笑い界で物議をかもしている。
『【松本人志への提言】審査員という権力』と題した動画で、中田は『M-1グランプリ』や『キングオブコント』などの賞レースすべてでダウンタウン・松本人志が審査員をつとめていることを問題視。
「全部のジャンルの審査員が松本人志さんっていう、とんでもない状況なんですよ。これって、たぶん、ほかの業界だったら、信じられないくらいの独占状態にあるんです」
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という発言に、松本本人のほか、霜降り明星・せいや、キングコング・西野亮廣(あきひろ)ら売れっ子に加え、明石家さんまや上沼恵美子といった大御所もコメントする事態になっている。
では芸人たちは、勃発したバトルと中田の“分析”をどう見ているのか。吉本興業に所属する50代の芸人は「あっちゃん(中田敦彦)、これ、絶対、意図してやってる」と分析する。
「最近、あっちゃんは存在感が薄くなっていたし、ここで一発、大御所の松本さんをディスることで、自分もディスられるのを覚悟で、再注目されることを狙ってるんでしょ? そもそも松本さんはお笑い界で、上からマウントをとってるというよりは、下から支えている人。たしかにいろんなとこで審査員やってるけど、さんまさんやたけしさんみたいな、大御所がやらないポストを引き受けてるだけ。そこにあぐらをかいて、ふんぞり返っている人でもない」
一方、ある30代の芸人はこう語る。
「いまの若手は、松本さんやダウンタウンさんを夢見て芸人になった人がほとんど。松本さんがいまでも現役でお笑いに向き合って、若手とからみ、お笑いの大会に向き合っていただいているからこそ、業界がしまるんだと思います。僕は中田さんが動画の“ネタ”として言ってしまったのだと信じています」
別の30代芸人も同意する。
「中田さんの意見は、“芸人側”ではない立ち位置から話されてるのかな、と思いました。自分はやっぱり“あの松本人志”にネタを見てもらいたいし、審査されたいし、おもしろいと思われたいです。だから、どこのお笑いの審査員にもいてほしいですし、ネタ終わりのときには、松本さんの意見だけは必須で聞きたいです」
各芸人からは、松本へのリスペクトと、中田に対しての厳しい意見が寄せられたが、中田を擁護する芸人もいた。『R-1ぐらんぷり2013』で準決勝に進出し、『エンタの神様』にも出演していたピン芸人の快児だ。
「僕は44歳。松本さんに、モロに影響受けてる世代ですからね。客観的に考えても、どの芸人よりも的を射た発言をしはる人やと思うんですけど、全部の賞レースの審査員をするというのは、たしかにやりすぎじゃないかと思うんです。僕は、自分がおもにやってきたジャンルだけやればいいと思うんです。もちろん、ダウンタウンさんは漫才もやってはりましたけど、『ごっつええ感じ』とかでコントをしていた時期のほうが、漫才主体の時期より長いですから。『キングオブコント』の審査に絞ったほうがいいのかなと思います。
たとえば、僕も自分が何かの賞レースに出て、松本さんにほめられたら、めちゃくちゃうれしい。でも、松本さんがいることによって、みんな、多かれ少なかれ、萎縮しますよ。極論を言うと、すべての賞レースに審査員はいらないんです。視聴者投票とか、『THE SECOND』みたいな会場投票でいいんですよ。プロがプロ目線で見て評価するより、一般視聴者が見ておもしろいもののほうがいい。その瞬間、いちばんおもしろい芸人を決めるべきですよね。僕らが笑わせるのは、お客さんですから。
それと『M-1』を見てると、松本さんが優勝したやつよりも、その場で笑いを取ってしまっている(笑)。ちょっと抑えたりましょうよ、サブにまわってあげましょうよ、とは思いますね。おもしろすぎるから仕方ないんですけど、ガンガン、ボケるじゃないですか。今回、オリラジのあっちゃんが炎上してるのは、誰も松本さんのこと、ディスる人がいなかったからでしょ。神様みたいなものですから」
松本批判がこれだけ話題になるとは、中田自身は予想していたのだろうか。
( SmartFLASH )