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3000人が参列、松本零士先生の「銀河葬」ささきいさお&ゴダイゴの『999』熱唱にファン感涙
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.04 17:47 最終更新日:2023.06.04 17:47
前日に全国各地を襲った記録的な大雨が嘘のように、晴れわたった空が広がった、6月3日の東京。東京国際フォーラムで、2月13日に急性心不全のため85歳で亡くなった漫画家・松本零士さんのお別れ会がおこなわれた。
地球や星など“銀河葬”をイメージした祭壇では、『銀河鉄道999』の星野鉄郎とメーテルに見守られながら、松本さんが999号に乗って地球から宇宙に飛び立つシーンを表現。愛猫のミーを抱く松本さんの遺影が飾られたなか、関係者やファンら約3000人が参列し、故人をしのんだ。
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献歌では、アニメ『銀河鉄道999』(1978年)『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)などの松本作品に楽曲を担当した、ささきいさおが『銀河鉄道999』を披露。さらに、映画版の『銀河鉄道999』(1979年)で同名の主題歌を担当したタケカワユキヒデも、『銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)』を披露するという、ファンなら感涙必至の空間となった。
実行委員長を務めた漫画家、ちばてつや氏は、松本さんへの「お別れの言葉」として、松本さんと過ごした日々の思い出や、彼の遺した功績を語るとともに、
「松本さん、いまあなたとお別れするのはとってもつらいですが……もう、誰がどうみてもこれ以上ない、充実した人生、世界中の人から拍手喝采をされる、大往生でした。
長い間、お疲れ様。私もね、もう少しだけがんばったら、松本さんの居る銀河系を追いかけて行きますから。そしたら今度こそ、ザブトンのようなビフテキを一緒に食べようね。じゃあ、いってらっしゃい」
と、祭壇を前に語りかけた。また、『銀河鉄道999』で星野鉄郎の声をつとめた声優の野沢雅子は、松本さんとの思い出とともに、「先生と鉄郎に会えて私、本当によかった。本当にありがとうございました」などと結んだ。
生前、本誌の取材に「『銀河鉄道999』は、少年の日の想いを形にした作品」、「混沌としていましたが、おもしろい時代でした。作家としてはいい時代を過ごせたと思います」などと語っていた松本さん。
タケカワユキヒデの歌う『銀河鉄道999(THE GALAXY EXPRESS 999)』のサビは、日本語に訳すと以下のようになる歌詞が英語でつづられている。
「銀河鉄道999が
あなたを旅に連れて行きます
終わりのない旅に
星々への旅に」
多くのファンに愛される作品群を遺して、松本さんは星の海へと旅立った。
( SmartFLASH )