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元ジャニーズJr. 石丸志門氏、洗脳40年が解けてついに告白「もっと早く一緒に声を上げていれば」…人気ドラマ出演も逆鱗に触れてクビに

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.06.11 06:00FLASH編集部

元ジャニーズJr. 石丸志門氏、洗脳40年が解けてついに告白「もっと早く一緒に声を上げていれば」…人気ドラマ出演も逆鱗に触れてクビに

「シブがき隊や少年隊、田原俊彦さんの後ろでも踊りました」と自室で語る石丸氏。「告発をお金にしようなんて、これっぽっちも考えていません」

 

 ジャニー喜多川氏による性加害問題で、新たな告発者が口を開いた。1982年から1985年までジャニーズJr.に所属していた石丸志門氏(55)だ。

 

 石丸氏は5月21日に自身のブログで「ジャニーさん、ごめんね」と題して、自らの性被害について綴った。この告白に気づき、本誌に知らせてくれたのが、すでに実名で被害を告白した先駆者である平本淳也氏(56)だ。

 

 

「志門は仕事がうまくいかず、住居も転々としているという噂です。彼は当時の仲間たちの中でも格別に純粋な男なんですよ。そんな彼にとって、僕がやった “暴露” は、仲間たちへの裏切りも同然の行為でした。だから告白した当時、志門からは激しく叱られたんです。

 

 でも、今回のブログを読むと『もう黙っているのはやめた』という憤りを感じました。心境に大きな変化があったのでしょう」(平本氏)

 

 記者が石丸氏に接触を試みると、1週間後に「洗いざらい話す覚悟があります」と石丸氏本人から電話があった。

 

 20年前に重度のうつ病を発症して障害者認定を受け、現在は生活保護を受けて暮らしているという。

 

 6月初旬、記者は埼玉にある石丸氏の自宅を訪ねた。築30年、家賃3万7000円の一間のアパートだ。生活は、隔月支給の22万円ほどの障害年金と、毎月2万円少々の生活保護費でやりくりする。

 

 だがこれまで、石丸氏は事あるごとに書籍やネットなどで、ジャニーズ事務所への感謝や青春の思い出を賛美とともに綴ってきた著名な存在だ。

 

「4月に告発会見をおこなったカウアン(・オカモト)くんがまだ26歳(当時)と知り、びっくりしました。彼の性被害は2010年代に入ってから。40年にもわたってジャニーさんは虐待を続けていたんです。

 

 僕がもっと早く声を上げていたら、カウアンくんら後輩たちの被害を防げたと思い、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。僕は退所後も、ジャニーさんのよいところだけを語り、告発した仲間たちのことは批判してきました。その結果、同じ加害者になっていたんです」

 

 石丸氏の所属当時、ジャニーズの合宿所でもあったジャニー氏の自宅は、原宿の高級マンションのワンフロアだ。

 

「16畳くらいの部屋に10人前後のメンバーが呼ばれ、ソファベッドに寝ました。その部屋の扉続きにジャニーさんの狭い書斎があり、ランダムで寝床に潜り込んでくるんです。初めは怖かったですが、行為に応じれば、仕事やお金をもらえると知ると、次第に期待するようになりました。ほかの子が選ばれると嫉妬したほどです。

 

 ジャニーさんはマッサージがうまいんです。『ユー、レッスンで疲れたろう』と優しく撫でてくれると、その流れで口に含まれる。初めて話しますが、一度だけ、誰もいない昼間の部屋で性行為を求められて応じたことがありました。

 

 ジャニーさんに気に入られることはステータスで、スターへの階段を上ることでもありました」

 

 ジャニー氏に気に入られた石丸氏は、人気番組『ヤンヤン歌うスタジオ』(テレビ東京)のドラマコーナーでレギュラーも獲得できた。だがそのことで、ジャニーズJr.の仲間からいじめにも遭い、孤立感を深めていたという。

 

「出演した番組のエンドロールには、ジャニーズJr.の一員としてではなく、『石丸志門』として僕の名前が流れていました。それで嫉妬されたのかもしれません。そして僕はもともとソロ志向が強かった。そこでいじめのことは伏せ、ジャニーさんに『もうバックでは踊りたくありません』と電話で告げてみたのです。

 

 すると『ユー、もう来なくていい!』と怒鳴られ、突然クビにされました。でも……あれから40年もの間、ジャニーさんを恨むどころか、感謝の念は消えたことがありませんでした。夢を見せられたことで、権力者であるジャニーさんに洗脳されていたんです」

 

 夢半ばで芸能界を去った石丸氏は、「人生を取り戻そう」と奮闘。仕事をしながら、趣味のテニスを生かしてスポーツクラブでボランティアのコーチをし、教え子の女性と2004年に結婚。だがその直後、うつ病を発症した。2019年には義母の介護をきっかけに離婚。不当解雇にも遭った。

 

 ジャニー氏への感謝と、人間関係が壊れることを恐れ、これまで性被害について誰にも話してこなかった石丸氏は今、「自分の体験を正当化しようと、ジャニーさんを礼賛してきたことを後悔している。後輩たちに続きたい」と話す。

 

 その吹っ切れた表情は、長かった苦悩のトンネルに差し込む光を浴びているかのように見えた――。

 

取材・文/鈴木隆祐

( 週刊FLASH 2023年6月27日号 )

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