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【どうする家康】「ファンタジーすぎて興醒め」ヤマ場の築山事件 “新解釈” 脚本に違和感の嵐「歴史に敬意がない」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.26 19:30 最終更新日:2023.06.26 19:52
6月25日、NHK大河ドラマ『どうする家康』の第24回「築山へ集え!」が放送された。世帯平均視聴率は10.0%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
家康(松本潤)は、正妻・瀬名(有村架純)が「築山」(瀬名の住む屋敷)に、敵である武田家の重臣らを招いていることを知る。このことが信長(岡田准一)に知られてはまずいと、築山に踏み込んだ。
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だが、瀬名は「戦い、奪い合うのではなく与え合う。互いの国が、慈愛の心で結びついて大きな国をつくれば、織田も手出しはできない。そういう国をつくりたい」と、壮大な “謀(はかりごと)” を話す。
それを聞き入れた家康は、武田勝頼(眞栄田郷敦)と手を結ぶが、やがてそれは信長の耳にも入りーーという話が展開された。
「家康が正妻の築山殿(瀬名)と嫡男・信康を死に追い込んだとされるのが、世に言う『築山事件』です。築山殿が武田側と内通していることを、信康の妻である徳姫(ドラマでは五徳)が父の信長に知らせ、信長が家康に処刑を命じた、というのが通説です」(週刊誌記者)
SNSでは、
《築山殿事件がまさかこんな展開になるとは予想だにせず。束の間の平和の如しやさしいせかいが見れて、途中こちらまで夢を見ているような感覚になりました。次回が非常に辛い。瀬名ちゃんの遺した夢が家康に受け継がれるのか…》
《瀬名、誰よりも先を行きすぎて、これが家康の作る時代に通じるとはなんという脚本》
と絶賛する声がある一方、批判的意見も多数見られる。
《今回ばかりは、ファンタジー過ぎて興ざめ。瀬名の聖女ぶりも。どうする家康は、もっと人間臭い人物を見せてくれるかと思っていただけに》
《今年の大河は歴史に敬意がないな。一つ一つ現実に向き合いつつ、そこに偶然もあってたどり着いた叡智を一人の人物の思い付きに帰するのは暴挙でしょ》
《あくまでも瀬名を聖女として描くのも鼻につくし、有村架純が全く老けないのもしらける》
《要するにあれだ! これまでの通説をことごとく覆す事でこの脚本家は爪痕を残そうとしてるんだよね》
「築山殿はこれまで放漫で嫉妬深い “悪女” として描かれることがほとんどでした。夫婦仲は悪く、別居が長かったというのが通説で、家康は側室との間に多くの子をつくっています。
しかし、ドラマでは一貫して仲睦まじい夫婦として描かれており、多少歴史に詳しい人なら、違和感を持つのも当然でしょう」(週刊誌記者)
一般的な歴史認識とかけはなれた解釈が多く、批判的な意見が寄せられがちな『どうする家康』。今回の「新解釈の築山殿事件」は、これまででもっとも大きな波紋を呼んでいるようだ。
視聴率は徐々に下がり続けており、10%割れも目前。次回は、瀬名が命を落とす回になりそうだが、はたして数字は巻き返せるか?
( SmartFLASH )