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桜田ひより「うれしすぎて震えた」一生の宝物は人気イラストレーターmame氏が描いた「私のイラスト」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.07.01 06:00FLASH編集部

桜田ひより「うれしすぎて震えた」一生の宝物は人気イラストレーターmame氏が描いた「私のイラスト」

(写真・中村 功)

 

 ふんわりと柔らかいけれど、芯がある。かわいらしさのなかに、切なさがある。

 

 桜田ひより(20)と、イラストレーターmame氏が描く女のコには、不思議な共通点がある。

 

「初めて見たときから、描かれている女のコの心情がすごく伝わってきて共感が止まりませんでした」

 

 以来、mame氏のSNSは欠かさずチェックし、元気をもらってきた。そんな思いが届き、コラボグッズ“Hiyori×mame”が誕生した。

 

 

「パーカー、レターセットなど、どれもすごくかわいくて愛用しています。個展にうかがってお会いしたときは大感激。原画を購入する気満々だったのですが、残念ながらソールドアウトしていたんですよね……」

 

 ところが、その10日ほど後に開かれた桜田のバースデーイベントに駆けつけてくれたmame氏から、すてきなプレゼントが手渡された。

 

「2022年のカレンダーの写真をもとに描いてくださった、私なんです! うれしすぎて……震えました……。もう、一生の宝物です」

 

 5歳で芸能界に入り、2022年は20歳の誕生日を迎えた。

 

「でも、高校を卒業するときのほうが、大人になったという意識がありましたね。もう学生じゃないんだ、社会に出るんだと」

 

 プライベートで制服を着ることはなくなったけれど、役柄としてまた制服姿を見せてくれるのが、映画『交換ウソ日記』だ。

 

 空気を読みすぎてしまう高校2年生の希美も、自分に似ている部分があるという。

 

「希美は友達と一緒のときでも『うん、うん』ってうなずいていることが多いコなんですけど、私自身も自分がしゃべるより、人の話を聞くほうが好きなんです。でも、私は聞かれたら自分の気持ちを話すのに対して、希美は聞かれてもうまく答えられない。不器用な女のコなんですよ」

 

 そう、親しい友人のように役柄について語る桜田は、演じるときに大切にしていることがあるという。

 

「その役のいちばんの理解者でいてあげたいと、いつも心がけています。たとえば、人を傷つけてしまうような言葉を口にする役を演じることになったら、やっぱり共感するのは難しいです。

 

 でも『こんなことがあったから、ついキツいことを言っちゃうんだよね』とか『これまでつらいことが多かったからだよね』と、味方になってあげることで、その役と近い関係を築くことができると思うから」

 

 作品では、交換日記が重要なアイテムとなっているが、子どものころからSNSが身近にあった世代の彼女は、どう感じているのだろうか?

 

「いいですよね。相手に渡した瞬間から、もう書き直すことはできないので、一生懸命に言葉を選んでから書くでしょう? それは、とてもすてきなことだと思います。手書きというのも、思いがより伝わりますし」

 

 桜田も、友人の誕生日プレゼントには、必ず手書きの手紙を添えるという。

 

「その人のためにカードや便せんを選んで、文字をつづるというのは、書き間違えたらすぐに取り消しができるデジタルとは違ったよさがあるし、相手のことを思って書いている時間が幸せなんです」

 

 相手のことを思うこと――。それは以前、ドラマで桜田の母親役を演じた女優、木村多江からも学んだという。

 

「さりげなく、まわりに気を配っていらっしゃる姿や、どんなに朝が早くても、きちんとした格好で現場に入ってこられる姿を間近で拝見して、私もこんな女性になりたいと思いました」

 

 20代の女性として目指す、これからは。

 

「選択肢の多い人間になりたいですね。壁にぶつかったとき、ひとつの考えに凝り固まるのではなくて、さまざまな方向から解決策を考えられる人間に。そのためには、いろんな方のお話を、リスペクトの気持ちを持って聞いて、私自身が成長していきたいと思っています」

 

 女優としては?

 

「今回、初めて映画でのヒロインを演じさせていただいて、発見がたくさんあったんです。ですから次は、この発見を生かしたいですね。まだ制服が着られる年齢のうちに、胸キュン作品もやりたいし、二重人格みたいな役にも挑戦してみたいです!」

 

 つぶらな瞳をキラキラと輝かせる桜田ひよりの「これから」を、宝物のイラストは見守り続ける。

 

さくらだひより
2002年12月19日生まれ 千葉県出身 子役からキャリアを重ね、ドラマ『明日、ママがいない』『卒業タイムリミット』『silent』、映画『祈りの幕が下りる時』『おそ松さん』などに出演し、劇場アニメ『薄暮』『雄獅少年/ライオン少年』では声優を務めるなど幅広く活躍中

 

取材&文・工藤菊香

( 週刊FLASH 2023年7月11日号 )

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