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ビッグダディ元嫁・美奈子「死ねと脅され、拳で殴られ…」元レスラーのDV夫から命がけ逃走劇!離婚決意した “連れ子差別” も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.10 06:00 最終更新日:2023.07.11 17:34
「感謝はしています。でも、どうしても耐えられない……」
そう言って、大粒の涙を流すのは、ビッグダディこと林下清志氏の元妻として知られる、美奈子だ。
「2度の離婚を経験し、24歳で5人の子持ちとなった美奈子さん。2011年に林下氏と結婚し、『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)に登場すると、一躍人気者になりました。その後、林下氏との間に第6子が誕生したものの離婚。2015年に、元プロレスラーの佐々木義人氏と再婚し、2児をもうけました。
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今は10人の大家族。バスの運転手に転職した佐々木氏が、美奈子さんの連れ子と打ち解けようと奮闘する様子が2019年に『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で放映され、大きな反響を呼びました」(芸能記者)
まさに波乱万丈の人生。だが美奈子は、今まさに新たな “波乱” を乗り越えようとしている――。
7月上旬、埼玉の閑静な住宅街は、物々しい雰囲気に包まれていた。
「朝から美奈子さんが暮らす家で引っ越し作業が始まったのですが、なぜか複数の警察官が見守っているんですよ。美奈子さんだけが深刻な顔で作業をしていて、旦那さんの姿はありませんでした」(近隣住民)
情報提供を受け本誌が駆けつけると、確かに私服警官2名と、制服姿の警官2名が “警護” をしている。
すると朝9時、仕事に出ていたのか、バイクに乗って佐々木氏が自宅に戻って来た。「何が起きているんだ」と警官に何度も喰ってかかるものの、佐々木氏は “自宅” に近寄れないよう制止される。
引っ越し作業が終わると、幼い子供2人は佐々木氏とではなく、警察車両に乗せられ立ち去ったのだ。
「いつも喧嘩が絶えない家族でした。事件でも起きたのでしょうか……」(前出・近隣住民)
はたして、警官が出動するほどの騒ぎの真相とは、なんだったのか。引っ越し後、本誌が何度も所属事務所に取材を申し込むと、「子供のために、間違った記事が出て欲しくない」と、ようやく美奈子が重い口を開いた。
「夫とは、離婚します。でも、10日ほど前、弁護士に用意してもらった離婚合意書を夫に提示したのですが、目の前でビリビリに破かれました……」
引っ越し当日に、警察を呼んだのも美奈子だという。
「以前から、警察には夫のことを相談していたんです。子供を連れて家を出て行くつもりだと告げたら『わかってるだろうな。どうなっても知らねえぞ』と、脅迫されました。
身の危険を感じたので、警察に来ていただきました。無事、同居していた子供6人を連れて逃げることができました」
なぜ、4度めの離婚を決意したのか。美奈子の口から語られたのは、テレビには映されない、夫による壮絶なDVの日々だった。
「結婚当初は、連れ子と実子を分け隔てなく、熱心に子育てしてくれました。ただ、徐々に『変だな』と思うことが出てきたんです。
夫は潔癖症なところがあり、少しでも部屋が乱れていると、怒鳴るようになったんです。だから、夫が帰宅する前に家の物をすべて子供とチェックします。機嫌が悪いと、子供にも怒声を上げるようになりました」
時には、暴力を振るわれることもあったという。
「何度かありましたよ。蹴られたり、殴られたり……。向こうは元プロレスラーですから、当然反撃なんてできません。でも、警察を呼んだり病院に行くと、夫が悪者になってしまうので黙っていました。
金銭面でも喧嘩が絶えず、近所のスロット店に現金を届けに行かされるのは、日常茶飯事でした。昨年からは財布を別々にしたのですが、生活費は月6万円しか入れてくれませんでしたね」
さらに、逆上すると「死んでやる」と自殺をほのめかすこともあったという。
「実際、家を飛び出して富士の樹海に行き、スマホで位置情報を送ってきたこともありました。夫はメンタルが不安定なんです。私が子供のことで精一杯になっていると『もっと俺にかまえ』とか『子供を残してお前が死ね』などと暴言を吐かれます」
それでも美奈子は「真剣に向き合ってくれている証拠だ」と自分に言い聞かせ、夫婦生活を続けてきた。佐々木氏も「悪いところは直す」と何度も約束してきたという。だが、“連れ子差別” 発言で、ついに我慢の限界に達した。
「今年3月に、子育てをめぐり喧嘩した際、『血の繋がっていない子供は嫌いだ』と言われたんです。以後、お互い口もきかず家庭内別居状態になりました。
確かに、これまでも独立した長男や長女に対し『あいつを家に入れるな』と、“差別” することがありました。夫のせいで、お盆やお正月に子供8人が顔を合わせることができなくなったんです。夫は、4歳と6歳の実の娘だけがかわいいんですよ」
佐々木氏と離れたことで、現在は久々にゆっくり眠れているという。
「あの家にいたときは、夫が帰宅する際のドアの “ガチャ” という音だけで、胸が苦しくなったんです。ぐっすり眠れず、ストレスで白血球数が低下し、扁桃腺が腫れるなど体調も悪化していました。
子供たちは、みんな私の決断に賛成してくれています。弁護士や警察の方から、夫とは直接話さず、居場所を知られないようにしたほうがいいと、アドバイスを受けています。
今後は『慰謝料も養育費も財産分与もなくていいので、離婚したい』という条件で、弁護士を通じて協議する予定です」
冒頭のとおり、取材中に何度も涙を流す美奈子。まさに命懸けの逃走劇だったわけだ。
翌日本誌は、仕事を終え “無人” になった自宅に帰ってきた佐々木氏を直撃した。
――美奈子さんと離婚する?
「どこから聞いたの?今は何も話せません」
――佐々木氏によるDVがあったと聞きました。
「ない。ひどい、ひどいよ」
佐々木氏は、DVを否定すると、記者を睨みつけ、家の中へと消えていった――。
DV問題に詳しい橋本智子弁護士はこう憤る。
「妻子をあの手この手で支配する典型的なDVですね。子供が暮らす家の中でのこうしたDVは、子供の安全を脅かすので、それだけで子供への虐待になります。
女性側が離婚に際し、子供を連れて逃げることを “連れ去り” だとして問題視する風潮がありますが、今回のケースでいえば、まず身の安全を守るために逃げるのが大事です。勇気のある決断です」
美奈子は取材の最後に、こう語った。
「これまでの感謝の気持ちもあるので、私はこれ以上、彼を攻撃したくありません。ただ、子供のために平穏な暮らしをしたいのです」
やつれた “母” の瞳には、子供のための強い決意が宿っていた――。
写真・吉田 豊